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スバル、新型「BRZ」世界初公開 米国で2021年秋発売予定
排気量は2.4リッターに拡大、AT車に「アイサイト」採用など
2020年11月18日 23:00
- 2020年11月18日 発表
スバルは11月18日、新型「BRZ」(米国仕様車)を世界初公開した。米国での発売は2021年秋を予定していて、AT車に運転支援システム「アイサイト」を採用して安全性能を進化させるとともに、新型の水平対向4気筒 2.4リッターエンジンを搭載するなど、日常から限界領域までドライバーの意のままに操れる、さらに進化したコントロール性能を実現させるという。
新型BRZ(米国仕様車)として公表された主な諸元(開発目標値)は、ボディサイズは167.9×69.9×51.6インチ(全長×全幅×全高)。ホイールベースは101.4インチ。最高出力228HP、最大トルク184lb-ftを発生する水平対向4気筒 2.4リッターエンジンを搭載。トランスミッションは6速MT/6速ATを用意し、駆動方式は2WD(FR)となる。
サスペンション形式は前輪がストラット式独立懸架、後輪がダブルウィッシュボーン式独立懸架を採用。2つのグレードが用意され「Premium」が215/45R17、「Limited」が215/40R18サイズのタイヤを採用する。
新型BRZは、トヨタ自動車との業務提携で掲げる「もっといいクルマづくりの追求」の取り組みを通じて共同開発したクルマとなり、新型BRZでは、初代モデルが提供してきたスポーツカーならではの走りの愉しさをさらに充実させるとともに、ユーザーのカーライフに安心感をもたらす新たな価値を加えることで、誰もが愉しめるスポーツカーとして、全方位に大幅な進化を遂げたとしている。
新型BRZ(米国仕様車)の主な特徴については、以下の通りとなる。
排気量を拡大した新型水平対向4気筒 2.4リッターエンジン搭載
2012年に初代モデルが発売されたFRレイアウトのピュアスポーツカーであるBRZは、「低重心」「軽量」「コンパクト」という特徴を持つ水平対向エンジンを低い位置に搭載することで、世界トップクラスの低重心による優れたハンドリング性能を実現させたモデル。
初代モデルから排気量を拡大した新型水平対向4気筒 2.4リッターエンジンは、徹底した吸排気性能の強化とフリクション低減によって、トルクを15%向上。レスポンスも早く、滑らかに高回転まで吹け上がるスポーツカーらしいフィーリングとともに、力強い加速をもたらすという。
AT搭載車では、SPORTモードの制御を進化。クルマがスポーツ走行中と判断した際には、ドライバーの意思や操作に応じて、最適なシフト操作を自動的に行ない、よりダイレクト感のあるコーナリングを可能にするとしている。
ハンドリング性能では、スバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを取り入れ、さらにインナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用し、ボディを再構築することで、初代モデルに対しフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%と大幅に向上。ステアリング操作への応答性を高め、より軽快な動きを実現するとともに、旋回時のトラクション性能を向上させた。
そのほか、ルーフ、フード、フロントフェンダーの素材に軽量なアルミを採用することで、エンジン出力や安全性の向上に伴う重量増を抑制すると同時に、前後左右重量の適正化やさらなる低重心化を実現して運動性能を向上。18インチアルミホイール装着車には、215/40R18サイズのミシュラン製「パイロットスポーツ4」タイヤを装備して、優れたコントロール性能と応答性能で走りの愉しさをさらに引き上げるとしている。
低重心を主張するヘキサゴングリルを採用
デザインは、より低く、よりワイドに設置されたヘキサゴングリルが低重心を主張するとともに、グリルから始まり後方へ連なる芯の通った造形で、体幹の力強さを表現。絞り込んだキャビンと力強く張り出したフェンダーのダイナミックな抑揚が、スポーツカーらしい走りへの期待感を高めるという。
サイドシルスポイラーやフロントフェンダー後方に配したエアアウトレットなど、デザインにアクセントをもたらすだけでなく、スポーツカーとしての性能を最大限に引き出す機能性を持ち合わせた空力アイテムを多数採用した。
デジタルメーターなどを採用するインテリア
インテリアは、シンプルな水平基調のインストルメントパネルや低く設置したメーターバイザーにより、広い視界を確保。集中して運転を愉しむことのできる室内空間を提供。7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターを採用して、必要な情報を分かりやすく表示し、日常の運転からスポーツ走行時まで、あらゆる状況下で直感的に情報を把握することを可能にする。
また、高いホールド性とフィット感をもたらすスポーツシートを採用して、疲れにくく運転に集中できる環境を作り出すとともに、クルマの挙動を正確にドライバーへ伝える。そのほか、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応した「8インチ SUBARU STARLINK マルチメディアインフォテインメントシステム」を採用して、スマートフォンのような直感的な使い勝手と操作感を実現させた。
AT車に運転支援システム「アイサイト」を標準装備
安全性能では、運転支援システム「アイサイト」をAT車に標準装備して、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールで、安心で快適な移動をサポート。また、高張力鋼板の採用拡大などによりボディを強化するとともに、各種エアバッグをはじめとする乗員保護システムを強化することで、衝突安全性能を向上させた。
先進のテレマティクスサービスとして、コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK Safety and Security」を採用して、万一の事態に備えた「つながる安全」を提供するとともに、利便性を高める機能で、快適なカーライフをサポートする。