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F1 サヒールGP欠場のルイス・ハミルトン選手に代わり、ジョージ・ラッセル選手がメルセデスから参戦

ウィリアムズの空きシートに座るのはF2参戦中のエイトケン選手

2020年12月2日(現地時間) 発表

ウィリアムズ・レーシングのジョージ・ラッセル選手がメルセデスAMG ペトロナス F1チームから出場

 メルセデスAMG ペトロナス F1チームは12月2日(現地時間)、F1世界選手権 シリーズ第16戦として12月4日~6日に開催されるサヒールGPにジョージ・ラッセル選手が出場すると発表した。

 このドライバー交代は、メルセデスAMG F1チームのルイス・ハミルトン選手が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したため、サヒールGPを欠場することに対する措置。メルセデスAMG F1チームとラッセル選手が所属するウィリアムズ・レーシングはパートナーとなっている。

ルイス・ハミルトン選手はトルコGPで年間チャンピオンをしている

 ラッセル選手は2017年からメルセデス・ベンツのジュニアプログラムに参加しており、ルーキーとしてGP3シリーズで優勝した後、2018年にはF2でも優勝を収める。2019年からはウィリアムズ・レーシングでF1レースドライバーとして活躍している。

 また、ラッセル選手の代わりとしてウィリアムズから参戦するエイトケン選手は、現在ウィリアムズ・レーシングのリザーブドライバーを務めており、2020年シーズン序盤のシュタイアーマルクGPではFP1セッションに参加。リザーブドライバーであると同時にF1直下のF2に参戦し、2回の表彰台を獲得している。

 メルセデスAMG ペトロナス F1チーム代表兼CEOのトト・ヴォルフ氏は「今週末、ジョージのメルセデスでのレースを可能にしてくれたウィリアムズの忠実なパートナーに感謝したい。ウィリアムズのチームとの会話は前向きで現実的なものであり、それが合意に至った鍵となった。ジョージがウィリアムズからW11へと移行するのは簡単なことではないだろうが、彼はレースに向けての準備ができているし、2020年型タイヤとこの世代のマシンでのパフォーマンスを熟知している。ジョージは今年、ウィリアムズで印象的な姿を見せており、彼らのグリッド上昇に貢献している。今回のレースはわれわれにとって小さなマイルストーンとなるだろう。われわれには今週末にやるべき仕事があり、チームとしてのポイントスコアを最大化するために、バルテリとジョージの後ろで全力を注ぐことになるだろう。しかし、もちろん、私たちの思いはルイスのことでもあり、1日も早く回復できるように、私たちはできる限りのサポートをしていきたいと思っています」とコメント。

 ラッセル選手は「まず第一に、この機会を与えてくれたウィリアムズの皆に感謝の気持ちを伝えたい。今週末は違うレーススーツを着ることになるかもしれないが、僕はウィリアムズのドライバーだし、チームを全力で応援する。これは今、グリッド上の最高のマシンから学ぶことができる絶好のチャンスだと思っているし、ウィリアムズをさらに上のグリッドに押し上げるために、より多くのエネルギーと経験を持ったドライバーとして戻ってくることができるだろう。僕に信頼を寄せてくれたメルセデスにも感謝している。もちろん、ルイスの代わりは誰にもできないけれど、僕がクルマに乗った瞬間から彼がいない間はチームのために全力を尽くすつもりだ。そして何よりも、彼の1日も早い回復を願っている。この機会をとても楽しみにしているし、今週はコースに出るのが待ち遠しい」とコメント。

 エイトケン選手は「今週末にウィリアムズでデビューする機会を得られてとても嬉しいし、ジョージにもチャンスがあることをとても嬉しく思っている。今年の初めにウィリアムズに加入して以来、チームのポイント獲得に向けてチームを助けるチャンスを得られたことは、控えめに言っても非常に満足のいくもので、これから数日の間にできる限りの準備をするつもりだが、正直なところ、メルボルンのときから準備はできていたと感じている。そしてジョージが今週末にメルセデスをドライブするチャンスを得られるように幸運を祈りたい」とコメントしている。