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三菱自動車、「アウトランダーPHEV」海外初の現地生産をタイで開始

2020年12月22日 発表

「アウトランダーPHEV」初の海外生産をタイのレムチャバン工場で開始。ラインオフ記念式典を開催

 三菱自動車工業は12月22日、プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」初となる海外での生産をタイにおける生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・タイランドのレムチャバン工場で開始し、12月21日にラインオフ記念式典を開催したと発表した。

 アウトランダーPHEVは、電動化技術と4輪制御技術を融合した三菱自動車のフラグシップモデルで、力強く滑らかで静かなEVならではの走りと優れた環境性能を有し、日常使用では主にEV走行、遠出ではハイブリッド走行にエネルギー効率を自動的に切り替え可能。また、車内2か所のコンセントを通じて最大1500Wまで出力し、アウトドアレジャーや災害などによる停電時において、家電製品などへ電力を供給することができる。

 三菱自動車は電動モビリティと自動車市場の成長を促進するタイ市場の成長の可能性と、レムチャバン工場の生産能力を高く評価した結果、アウトランダーPHEVを海外で初めてタイで現地生産することとしたという。同国におけるアウトランダーPHEVの発売は1月を予定している。

 三菱自動車工業 CEOの加藤隆雄氏は、アウトランダーPHEVのタイでの生産開始にあたり、「世界的な環境意識の高まりを受け、当社はアセアンにおいてもPHEVの提供を行なっています。三菱自動車の電動車事業の新たな展開として、現地生産によるアウトランダーPHEVをタイのお客さまにお届けできることを大変嬉しく思います」とコメントしている。

 三菱自動車は2020年度から2022年度までの中期経営計画において、アセアンを同社の成長を牽引する重要地域と位置付けるとともに、強みを持つプラグインハイブリッドEVを軸とした環境技術の強化を掲げている。2013年1月から世界初のSUVモデルのPHEVとして日本で販売を開始して以来、これまでに60か国以上で累計販売台数26万台を達成し、PHEVカテゴリーにおいて世界最多販売を誇るアウトランダーPHEVをタイで生産・販売すること、でアセアン事業のさらなる強化を進めていくとした。