ニュース
トライアンフ、軽量ハイパワーな新型「スピード トリプル 1200 RS」 価格は199万9000円
最高出力180PS、最大トルク125Nm
2021年1月27日 12:44
- 2021年1月27日 予約開始
- 199万9000円
トライアンフモーターサイクルズジャパンは1月27日、新型「スピード トリプル 1200 RS」の予約受付を開始した。2021年4月上旬の発売で、価格は199万9000円。
新型スピード トリプル 1200 RSは、究極のパフォーマンスネイキッドスポーツライドを実現するためにゼロから設計され、これまでのスピード トリプルの「パワー」「パフォーマンス」「ハンドリング」「テクノロジー」において革新がもたらされているという。
スピード トリプル史上もっとも高い加速性能を実現
パワートレーンは新設計され、搭載される最新1160ccトリプルエンジンは、Moto2レースエンジンプログラムで得た知見に基づき開発。レッドゾーンは650rpm引き上げられ、レブリミットは11150rpmまで高回転化。低/中回転域のトルクと出力特性はそのままに、旧モデルよりも出力は30PS、トルクは8Nm向上し、最高出力180PS/10750rpm、最大トルク125Nm/9000rpmを発生。
また、新エンジンは排気量が増えたにも関わらず7kgの軽量化に成功し、旧モデルのエンジンよりもコンパクトで、アグレッシブさ、パフォーマンス、コントロール性を高次元でバランス。アクセルに対する応答性も向上し、さらに吸排気効率を高めたインテークとエキゾーストが気持ちのよいトリプルサウンドを発生するという。
より軽量になったスリップアシストクラッチは、最先端のフリクションコンパウンドを使用することでクラッチプレートの枚数を減らし、質量を最小限に抑えることでクラッチミートの感触を改善しつつ、高速走行でのダウンシフト時のコントロール性を改良。新設計のコンパクトなスタック型6速ギヤボックスが組み合わせられ、シフトチェンジは先代モデルよりも大幅にスムーズになり、ギヤ比も最適化されている。
俊敏で正確、ダイナミックでレスポンシブなハンドリング
新型スピード トリプル 1200 RSは、10kgの軽量化を実現した最新の軽量シャシーを採用したことで、装備重量198kgを達成。さらに、よりフロント寄りかつより下方に重量を配分し、17%軽量になった鋳造アルミニウムフレームを採用。また、ハンドルバーの幅を13mm広くするなど、適切なライディングポジションを完成させた。
フロントとリアに搭載されているオーリンズ製フルアジャスタブルサスペンションは、プリロードとリバウンドダンピングおよびコンプレッションダンピングが調整可能となり「パフォーマンス性」「快適性」「コントロール性」が最適なバランスに調整されている。
また、フロントには軽量な320mm径フロントディスクを備えた新型の高性能ブレンボ製“Stylema R”ツインラジアルモノブロックキャリパーを搭載し、サーキットに対応した制動力を確保。リアにはブレンボ製シングル2ピストンキャリパーを搭載する。
タイヤは公道で使用できるMetzeler製ハイグリップモデル「Racetec RR」を標準装着し、公道およびサーキットの両方で最適なパフォーマンスを発揮。また、サーキット用オプションとして、ピレリ製「Diablo Supercorsa SC2」タイヤも選択可能。
最新型5インチTFTディスプレイ
搭載する最新の5インチTFTディスプレイは、スクリーン自体とユーザーインターフェースの両方が新設計され、走行中にトラクションコントロール設定を変更する機能など、先代モデルと比較してより多くの調整が走行中にできるようになっている。
新型TFTディスプレイとユーザーインターフェースにより、ライダーはスピード、ギヤポジション、タコメーターを瞬時にはっきりと確認できるだけでなく、必要に応じてタコメーターを横にスライドすることで、追加情報やメニュー用のスペースを作成できる。
また、視認性を高める加工が施された保護ガラスを採用したディスプレイは、光の反射を抑え、あらゆる照明条件下でも鮮明に表示。さらに配色の異なる2つのディスプレイテーマを選択できるほか、サーキット走行用のラップタイマーも搭載する。
さらに無料アプリ「My Triumph」を介したターンバイターンナビゲーション、GoProコントロールシステム、電話や音楽の操作をハンドルのスイッチキューブでコントロールでき、TFTディスプレイを介してすべての情報にアクセスできる。
新しい可変ポジションセンサーにより、スロットルポジションを維持しながら、クラッチ操作なしでシフトアップとシフトダウンを可能にし、加速または減速時のいずれにおいてもスムーズなギヤシフトを行なうことができるシフトアシストを標準装備。
他にも、6軸慣性測定ユニット(IMU)と洗練されたABS制御を備えたコンチネンタルMIB-EVOABSモジュラーが制御するコーナリングABSシステムは、ロール、ピッチ、ヨー加速度を継続的に監視して、傾斜角を計算し、あらゆる状況に最適な制動力を確保する。
このシステムは、TFTディスプレイと左側にあるスイッチ操作で“ロード”と“トラック”の2つのモードでレベル調整が可能となっている。また、新しいリンクブレーキシステムは、急ブレーキ時の停車距離と安定性を向上させるという。
また、IMUによってアシストされる切替可能なコーナリングトラクションコントロールは、あらゆる傾斜角度で最適なスリップ率とトルクコントロールを確保し、直線とコーナリングの両方で加速とコントロール性を改善。介入は「レイン」「ロード」「スポーツ」「トラック」の4つのレベルがあり、さらにトラクションコントロールを完全にオフにする設定も用意されている。
ライディングモードは「レイン」「ロード」「スポーツ」「トラック」「ライダー」の5種類があり、各モードに合わせて車両のトラクションコントロールやABSを調整してくれる。
新しい特徴的なフルLEDライト
特徴的な新しいデイタイムランニングライトを備えた新しいLEDヘッドライトは、公道での視認性を高めるためにより明るく白く設定。魅力的な新しいテールランプも特徴的で、独自のシグネチャーLEDデザインで、よりコンパクトなシルエットとしている。
新型スピード トリプル 1200 RSには、トライアンフで初めて「キーレスイグニッション」と「ステアリングロック」「キーレスフューエルフィラーキャップ」を装備。セキュリティを強化するために、必要に応じてキーフォブのボタンを押すだけでキーレスシステムを無効にすることも可能となっている。
ボディカラーは2つの大胆な新ペイントおよびグラフィックスキームが選択可能。
※仕様は欧州仕様表記のため日本仕様とは異なる場合がある