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BMW、「MINI Day オンライン発表会」開催 2021年は6種類の限定車を導入と予告
200台限定車「MINI クロスオーバー ボードウォーク・エディション」発表
2021年3月3日 08:00
- 2021年3月2日 開催
ビー・エム・ダブリューは「ミニの日」となる3月2日に「MINI Day オンライン発表会」を開催。MINIブランドに関する2020年の振り返りや2021年のマーケティングプランについて紹介するとともに、200台限定車「MINI クロスオーバー ボードウォーク・エディション」を発表した。
まずはMINIのビジネス概況について、MINIディビジョン 本部長 ピーター・メダラ氏が紹介。メダラ氏は2020年の状況を、新型コロナウイルスの感染拡大によって2019年を下まわる販売台数になり「非常に厳しかった」としつつも、第4四半期には強い回復を見せ、現在も継続していることはプラスであると紹介。2020年に日本市場での累計販売台数が30万台を突破し、車名別の販売台数では2016年から5年連続で1位を獲得していることに感謝を示した。
また、MINIには2つのクラスがあり、MINI 3ドア、5ドア、コンバーチブルが該当する「プレミアム・スモールコンパクトセグメント、MINI クラブマン、クロスオーバーが該当する「プレミアム・コンパクトセグメント」その両方で成功を収めていることを強調した。
2020年はリモートワークなどさまざま課題があったとしつつも、0-100km/h加速5秒で“史上最速のMINI”だという世界限定3000台の「MINI ジョン・クーパー・ワークス GP」、そのMINI JCW GPよりもスペースが欲しいという人に向けた「MINI ジョン・クーパー・ワークス クラブマン GP インスパイアード・エディション」、サーフィンをコンセプトにした「MINI クロスオーバー コーンウォール・エディション」、5ドアモデルとして初めて「インディアン・サマー・レッド・メタリック」のボディカラーを採用した「MINI 5ドア ローズウッド・エディション」といった、数多くの限定車を発売。
さらに、外観を一新し、機能性を向上させた新型「MINI クロスオーバー」を9月に発表。新しくユニオンジャックデザインのテールランプを採用したことで、MINIの全ラインアップがユニオンジャックとなったことをメダラ氏は喜んだ。
2021年になってからも限定車を導入しており、1964年のモンテカルロ・ラリー優勝車をインスパイアした「MINI パディ・ホプカーク・エディション」、MINI ジョン・クーパー・ワークス GPをインスパイアした「MINI ジョン・クーパー・ワークス GP インスパイアード・エディション」、3年プランのメンテナンスパッケージ「MINI TLC. ライト・パック」を標準装備した「MINI ピカデリー・エディション」といった3モデルが早くもラインアップされている。メダラ氏は加えて、32時間MINIオーナーになれるキャンペーンを2021年も行なう予定と紹介した。
2021年は“花火が打ち上がるように”製品を導入。「6種類もの限定車を導入するのは日本だけ」
続けて、2021年のマーケティングプランをMINIディビジョン MINIブランド・マネージメント ブランド・コミュニケーション MINIマーケティング・マネージャーのアイリーン・ニッケイン氏が紹介。
ニッケイン氏は今後について、「成長のために勇敢な選択と行動が求められる新時代に突入していく」と言い、「MINIはブランド、ビジネスを再定義しようと展開しているのですが、責任あるサステナブルな、時代遅れにならないブランドになるべく取り組んでいます。長期的な戦略としては、今後さらに力強い、そして独自性のある差別化されたブランドを築き上げたいと思っています。大胆なステップをとり、そして販売でもプロダクトでも、コミュニケーションという面においても再定義を図っていきたいと考えております。自分たちにチャレンジをし、そして進化を続けることを引き続きやり遂げたい」と、考えを述べた。
具体的には、2021年は“アイコンの年”になるとして、MINI 3ドア、5ドア、コンバーチブルの新型や限定車など、“花火が打ち上がるように製品を導入する”という。今後は、「ブランド推進力」「プロダクトポートフォリオの構築」「MINIアプリ」という3つのことに注力。特にプロダクトポートフォリオの構築では、6種類の限定車を導入する予定で、「ここまで多くの限定車を出すのは日本だけ」と紹介した。
今後、「MINI ISETAN MEN'S」として、伊勢丹とMINI クラブマンを中心にしたコラボレーションを検討していることを明らかにしたほか、そこからインスピレーションを得た日本オリジナルの限定車や、黒を基調とした限定車「MINI クロスオーバー シャドウ・エディション」が間もなく登場すると予告した。
2021年導入の限定車「MINI パディ・ホプカーク・エディション」「MINI クロスオーバー ボードウォーク・エディション」を紹介
MINI Day オンライン発表会の後半では、MINIディビジョン ナショナル・セールス・マネージャー 山口智之氏とMINIディビジョン プロダクト・マネージャー 丹羽智彦氏が、1月に発売されたMINI パディ・ホプカーク・エディションを紹介。
1964年にラリードライバーのパディ・ホプカーク氏がモンテカルロ・ラリーで初めてチャンピオンになったMINIをモチーフにした限定車が、MINI パディ・ホプカーク・エディション。チリ・レッドのボディカラーに、ホワイトのルーフがモンテカルロ・ラリーを戦った車両を彷彿とさせ、「MINIのモータースポーツに欠かせないエレメント」というボンネットストライプが1本しかないという部分が特徴的。優勝時のゼッケンナンバー「37」をサイドに大きく配置するほか、専用サイド・スカットルやステッカーを採用。ホイールやドアハンドルなどにブラックを配色してトーンを合わせ、チリ・レッドとホワイトのコントラストを際立てている。
また、今日発売になった「MINI クーパー D」をベースにした「MINI クロスオーバー ボードウォーク・エディション」についても紹介。ボディカラーには深いブルーの「ディープ・ラグナ・ブルー・メタリック」が採用され、山口氏曰く「素晴らしくよく晴れた空、青い海、水辺にあるボードウォークにマッチするモデルに仕上がっている」とのこと。
このボディカラーに合わせて、通常はクローム仕上げとなるフロントグリルとヘッドライトまわりをピアノブラックで仕上げ、クールな印象を付与。ルーフレールやホイール、サイドミラーカバー、ドアハンドルなどにも同じようにブラックを取り入れ、サイドスカットルでボードウォークの木目を表現。内装のシートには、高級感のあるクロスレザレット/ブラックパールが用いられている。