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BMW、306PSを発生する“MINI史上最速”の「MINI ジョン・クーパー・ワークス GP」
全世界3000台限定のうち日本には240台を割り当て
2019年11月21日 17:30
- 2019年11月20日 受注開始
- 576万円
ビー・エム・ダブリューは11月20日、MINI史上最速モデルとなる「MINI John Cooper Works GP(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ジー・ピー)」の予約受付を開始した。全世界3000台の限定生産モデルで、日本には240台が割り当てられる。価格は576万円で、2020年夏ごろより順次納車を開始する予定。ステアリング位置は右のみの設定。
モータースポーツで培われた技術を余すことなく採用したという今回のモデルは、ベースモデルのMINI ジョン・クーパー・ワークスに搭載する直列4気筒2.0リッターターボエンジンのクランクシャフトやベアリング、ピスント、コネクティング・ロッド、バイブレーション・ダンパー、さらにオイル供給やクーリングシステムなどを最適化。これにより最高出力を従来から55kW(75PS)高め、最高出力225kW(306PS)、最大トルク450Nmを1750rmpで発生し、0-100km/h加速は5.2秒、最高速は265km/hを誇る。力強いサウンドを奏でるスポーツエギゾーストシステムも搭載する。
また、8速スポーツATはトルセンLSD(機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)と組み合わされ、専用サスペンションにより車高をベースモデルから10mm下げるとともに、スポーツブレーキシステムも採用。エンジンマウント、ボディ構造、フロントアクスルからリアアクスルに至るサスペンションシステムの構造を再設計し、さらにボディ剛性も高めたという。
エクステリアでは、ボディカラーに見る角度によってライト・グレーからブルー・バイオレットへと移り変わることで力強さと深みを生み出すという専用開発の「レーシング・グレー・メタリック」を採用。ルーフとミラーキャップにアクセントとしてメルティング・シルバーを採用したほか、ワイドなトレッド、大きなフロントエプロン、張り出したホイールアーチカバーを備えたフロントデザイン、車両正面からも見えるリアスポイラーなどを採用。
加えてボディサイドに装備されたホイールアーチカバーには、ハンドメイドで成型したカーボンファイバーを採用しており、あえて繊維の編み込みが見えるデザインに仕上げたという。リアまわりではクラシックなステンレススチール製ダブル・テールパイプも装備した。
一方、インテリアでは先代モデルと同じくリアシートを装備せず、フロントシートの後ろにはクロスバーのみを採用することでレースの雰囲気を演出。さらに六角形の模様が刻まれた金属性のパドルシフトや、ステアリングホイールのスポーク部と助手席まわりのインテリアトリムストリップなど、3Dプリンターによって成形したパーツを採用。トリムストリップには各車両固有のシリアルナンバーが刻印される。
MINI ジョン・クーパー・ワークス GPの主な装備内容
・最高出力225kW(306PS)、最大トルク450Nmを発生する高性能エンジン
・トルセンLSD搭載の8速スポーツAT
・軽量鍛造18インチホイールおよび225/35スポーツタイヤ
・専用サスペンションとキャンバー角の最適設定化
・スポーツブレーキシステム
・ボディカラー「レーシング・グレー・メタリック」
・カーボン製ホイールアーチカバー
・専用リアスポイラー
・専用デジタルメータークラスター