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BMW、JCWモデルも披露された新型「MINI クラブマン」発表会
内外装とパワートレーンを一新したMINIのワゴンモデル
2019年10月3日 11:34
- 2019年10月2日 開催
ビー・エム・ダブリューは10月2日、内外装とパワートレーンを一新してマイナーチェンジしたMINIのワゴンモデル「MINI クラブマン」発表会を都内で開催。ハイパワーモデルのJCW(ジョン・クーパー・ワークス)も同時にお披露目された。
発表会で最初に登壇したMINIアジア・パシフィック、東ヨーロッパ、中東リージョン、アフリカ統括シニア・ディレクターのフランソワ・ロカ氏は「お久しぶりです。8か月前にドイツの本社に戻る前はMINIジャパンの代表を5年間務めていて、仕事の思い出がいっぱいあります。私が行なったビジネスは、商品、ブランド、人材の3角戦略というもので、その目的はMINIの残価を守る、というものでした。それにより昨年の売り上げは2万6000台まで増えました。日本のマーケットとブランドの価値は世界的にもナンバー1と言える大きなものです。ディーラーネットワークにも力を入れ、スタッフも情熱を持ち、ユーザーとのコミュニケーションも豊富にとっていました。これにより、日本のMINIのマーケットは成功していると言えるのです。そして、クルマを売るだけでなく、ライフスタイルも提供しています。MINIジャパンの未来は、このあと紹介する彼らに任せています」とMINIの現況を語った。
次に後任となるMINIディビジョン本部長のピーター・メデラ氏と同営業部長の山口智之営業部長が登壇。メデラ氏は「MINIは今年で60周年を迎えました。60年の中で際立っているのはブランドの強さです。日本には幅広い志向を持ったユーザーがいます。例えばゴーカートフィーリングが好きだったり、家族で出かけるのが好きなアクティブファミリーだったり。そして私も同じですが、MINIを運転すると楽しいのです」とコメントした。
「日本ではミスターMINIと呼ばれています」と紹介された営業本部長の山口氏は「先代モデルのクラブマンは2015年11月にデビュー。キーワードは“ジェントルマン”でした。誰がみてもMINIとわかるスタイルに5人が乗れ、上質な色とインテリアが展開されていました。残価にもこだわった結果、これが都市型で上質感を求めるユーザーに愛されヒットしました。」とクラブマンが成功した理由を説明した。
新型についてメデラ氏は「個人的なハイライトは、ユニオンジャックのリアデイライトです。これが大好きなんです。リアのスプリットドアも同様で、とても使い勝手がよいものです」と紹介。山口氏は「フロントグリルとヘッドライトが全く新しいものになりました。ポジションライトが丸く光り、サークル部分はウインカーとしても機能します。インテリアもさらに上質な素材となっています。エクステリアでは、今回展示したインディアンサマーレッドとエニグマティックブラックは新色です」と説明した。
ブラックの「MINI クーパー クラブマン」のボディサイズは4275×1800×1470mm(全長×全幅×全高)で、車重は1430kg。搭載する直列3気筒 1.5リッターガソリンエンジンは最高出力100kW(136PS)/4500rpm、最大トルク220Nm/1480-4100rpmを発生し、7速DCTで前輪を駆動する。
また、レッドの「MINI クーパー S オール4 クラブマン」のボディサイズはMINI クーパー クラブマンと変わらず、重量が1550kgに。搭載する直列4気筒 2.0リッターガソリンエンジンは最高出力141kW(192PS)/5000rpm、最大トルク280Nm/1350-4600rpmを発生し、8速ATで4輪を駆動する。
そして最後にメデラ氏がクラブマンの中でも一番好きというMINI クラブマンJCW(ジョン・クーパー・ワークス)がアンベールされた。このクルマを紹介したのはMINIブランド・マネージメント ブランド・コミュニケーション マーケィング・マネージャーのアイリーン・ニッケイン氏。
ニッケイン氏は「JCWはわれわれのサブブランドで、モータスポーツを体現しています。新型は306PSを発揮する最もパワフルなMINIとなっています。本当に素晴らしい。JCWについては、ゲームチェンジャーと呼ばれたジョン・クーパー氏を紹介しないわけにはいきません。ミニカーを劇的に変えた人物です。MINIブランドに奇跡をもたらした立役者です。彼はこの小さなクルマを変身させ、とてもパワフルなエンジンを搭載した『Little Tin Can(小さいブリキの缶)』に作り上げました。ジョン・クーパーとわずか数人の手によって完成したジョン・クーパー・ワークス車は、1960年代のモンテカルロラリーで3度の優勝を果たしました。ご存知の方も多いと思います」と紹介。昨年製作し、カンヌでもたくさんの賞を受賞したJCWの動画を披露した。
新型「MINI ジョン・クーパー・ワークス・クラブマン」は、強化クランクシャフトや専用ピストン、ターボチャージャーなどハード面を新設計することで先代より最高出力が75PS、最大トルクが100Nmアップした225kW(306PS)/5000rpm、450Nm/1750-4500rpmを発生する直列4気筒 2.0リッターツインパワーガソリンエンジンを搭載。最新のロックアップ機構を持つ8速ATにより0-100km/h加速4.9秒、最高速度250km/hを実現している。それに対応するため冷却効率を高めたフロントバンパー内の2つのラジエターと大型化したリザーバータンク、先代から25mm直径を大型化した360mmのフロントブレーキ、直径が10mm太い95mm径のツインエキゾーストパイプなどを装備。フロントに新設した機械式ディファレンシャルロックとDSCなどを組み合わせることで、駆動力を的確かつ安定して路面に伝達し、コーナリング性能やゴーカートフィーリングの実現性をアップした。また、ローンチコントロールを新たに採用し、サーキット走行でのスタート時に性能を極限まで引き出す発進加速を可能としたという。