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山根敏史氏がデザインした「MINI クロスオーバー ノーフォーク・エディション」が初公開された「MINI 60 YEARS ANNIVERSARY」
「イギリスをテーマにしているときに話をいただき、運命だと感じた」と山根氏
2019年3月1日 00:00
- 2019年2月28日 開催
- 495万円
ビー・エム・ダブリューは2月28日、MINIの60周年を記念する「MINI 60 YEARS ANNIVERSARY」を開催。会場で300台限定車「MINI クロスオーバー Norfolk Edition(ノーフォーク・エディション)」を初公開した。価格は495万円。
イングランド東部にある北海の海岸線に面した「Norfolk」の地名に由来する名前のMINI クロスオーバー ノーフォーク・エディションは、「MINI クーパー D ALL4」をベースに、「未知なる世界が待つ旅へ」をテーマにバーチャルの世界ではなくリアルな“旅”を通じて新しい世界や価値観を広げていくアクティブな人に向けた限定車。
コンセプトを表現するため、シーズンごとにさまざまな国を旅して文化に触れ、そこで得たインスピレーションをデザインに落とし込むというファッションブランド「F/CE.」のデザイナー 山根敏史氏とコラボレーション。
道をデザインモチーフとした専用ボンネットストライプや、ストリートサインをモチーフとした専用ネーム・バッヂをテールゲートと左右のクォーターピラーに装着。さらに、フロントグリルの「アディショナルLEDヘッドライト・セット」、リアラゲッジのアンダートレイに収納され、引き出してリアバンパーに被せるようにするとベンチのように座ることができる「ピクニック・ベンチ」といった“冒険心を駆り立てる特別装備”を採用した。
「MINIは無関心ではいられないブランド」
同日に開催されたイベントでは、ビー・エム・ダブリュー 代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏が登場し、2月1日から就任したというMINI 本部長のピーター・メダラ氏を紹介。
続けて、MINIディビジョン 営業部長の山口智之氏がMINIの歴史について紹介。17年前の2002年3月2日に初めて日本でMINIを発売したときには約1万台だった販売台数が、2018年は2万6000台まで増えて約157%の成長を遂げたことを説明。発売当初は3ドア ハッチバックの1車種しかラインアップがなかったが、2018年には3ドア ハッチバックに加え、「5ドア ハッチバック」「コンバーチブル」といった「UKL1」というカテゴリーで約1万5000台、「クラブマン」「クロスオーバー」といった「UKL2」カテゴリーで約1万1000台と、UKL1カテゴリーでしっかりと成長したことに加え、UKL2カテゴリーという幅広いラインアップを揃えることで大きく成長できたと述べた。
山口氏は「大きく成長できたもう1つの理由は人です。『このMINIが好き』とおっしゃっていただける方々が多くいらっしゃった半面、『こんなのMINIじゃないよ』という方々もたくさんいらっしゃいました。しかし、私が嬉しいのは誰もが関心を持ってくださっているというところです。好きか嫌いかは明確で、無関心ではいられないということがとても素晴らしいことだと思います。だからMINIは“なにものでもないMINI”で居続けることができます」と話した後、「さまざまな方がMINIに強い愛情を注ぎ、強い愛情を持って接している、この人々の熱こそがこのブランドを支えてきた大きなドライバーだったのだと思います。私たちはこの熱を大事にしてこれからも強い愛情を注いでいきます。そして、たくさんの人に愛されるブランドにしていきたいと思います」と語った。
また、「60周年という歴史的な年にさまざまな形で皆さまにたくさんのニュースをお届けする予定です」と述べ、今後は60周年限定車や日本独自の限定車などをリリースすると予告した。
ノーフォーク・エディションのデザインを手掛けた山根敏史氏が登場
続けて、MINIディビジョン MINIブランド・マネージメント ブランド・コミュニケーション MINIマーケティング・マネージャーのアイリーン・ニッケイン氏がノーフォーク・エディションについての説明を実施。
ニッケイン氏は、MINI クロスオーバーについて「都心部から郊外まで運転できる万能な車種で、広々としていますし、機能的、そしてスポーティです」と紹介。ノーフォーク・エディションについて「バンジージャンプやクライミングをするといったことではなく、スタイルや意識、好奇心、どのような探検心があるのかなどを考えながら開発をしました」と説明した。
また、ノーフォーク・エディションは「日本のために開発されたクルマということで、日本人のクリエイターと協力しました」と述べ、デザイナーの山根氏を紹介。山根氏とトークセッションを行なった。
山根氏はMINI クロスオーバーに1か月ほど乗ったと言い「最初はクラシック MINIのコンパクトなイメージしかなかったのですが、MINI クロスオーバーに実際に乗らせてもらうと、楽器を積んだりキャンプに行ったりするときに中も広くて乗りやすかったのが意外な体験でした。それからデザインを始めたのですが、私たちのF/CE.というブランドは国を1つテーマに決めています。2019年春夏のコレクションがちょうどイギリスで、お話をいただいたときはまさに運命だと感じました」と話した。
トークセッションの後、ニッケイン氏は60周年を記念したモデルを5月に発売することや、60周年を記念して3人のクリエイターと協力して「MINI クラシック エディション」にアートプロジェクトを行なう「MINI ART BATON」という取り組みを実施すると説明した。
最後にニッケイン氏は「60年というのは短い期間ではありません。また、成功は当たり前のように実現されたわけではなく、皆さまのおかげで大きな成功を収めてきました。日本にはMINIに対する愛があり、たくさんのファンがいらっしゃいます。今後、MINIが持続的に成功を収めるということを期待して楽しみにしております」と締めくくった。