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ボルボ、北欧・中欧市場で通年用タイヤ「リチャージタイヤ」をEVモデルに標準装備
2021年3月10日 12:20
- 2021年3月9日(現地時間) 発表
ボルボ・カーズは3月9日(現地時間)、北欧・中欧において年間を通じて使用可能な「リチャージタイヤ」を、EV(電気自動車)に標準装備すると発表した。
リチャージタイヤは、通年用タイヤとしては初めてAクラスのエネルギー効率を達成したタイヤ。リチャージタイヤを装着してEVモデルの「XC40」を走行させた場合、冬用タイヤを装着して走行した場合と比較して、エネルギー消費量を最大8%削減し、平均航続距離を伸ばすことができるといい、1年を通して1セットのタイヤを使用するユーザーが増えれば、アルミホイールの生産量を減らすことにも繋がる。
ボルボ・カーズでは、夏用タイヤや冬用タイヤよりも幅広い天候や路面状況に安全に対応できるタイヤを1セット使用することで、年に2回のタイヤ交換を無くし、ユーザーの負担を軽減するとともに、CO2排出量を削減することを目指すとしている。
ボルボ・カーズ・サステイナブル・センターのギゼラ・ブロンクビスト氏は「電気自動車では、タイヤの転がり抵抗を少なく保つことが従来の内燃機関を動力源とする車両よりも重要で、それは電力消費量と航続距離に大きな影響を与えます。通常、この特性は夏タイヤに限られていますが、リチャージタイヤを使用することで、冬の間もこの特性を維持し、お客様と環境への明確なメリットを実現します」とコメントしている。
リチャージタイヤは、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイスランド、ラトビア、リトアニア、モルドバ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スロバキア、スイス、スウェーデン、ウクライナといった市場で、ボルボのEVに標準装備される予定。
なお、冬の寒さが厳しく、雪や氷の上を走ることが多い地域に住むユーザーや、そのような地域に頻繁に足を運ぶユーザーには、従来のスタッドレスタイヤやスパイクタイヤが最も安全な選択肢であることに変わりはないとし、それでもリチャージタイヤは選択肢の1つとして提供される。