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ボルボ初のBEV「XC40 Recharge」生産開始 日本で2021年中の受注開始を予定
2020年10月2日 16:06
- 2020年10月1日(現地時間) 発表
ボルボ・カーズは10月1日(現地時間)、ボルボ初のBEV(バッテリー式電気自動車)となる「XC40 Recharge」の生産が開始されたと発表した。
この生産開始は、2025年までにボルボ車1台あたりのCO2排出量を40%削減するというボルボ・カーズの目標に向けた大きな一歩となるとしており、同年にボルボ・カーズ世界販売台数の50%をEVに、残りをハイブリッド車にすると見込んでいる。
顧客向け車両の生産開始は、ゲント工場で一定数のプリプロダクション車両を製造する準備期間を経て行なわれた。これはすべての新型車の標準的な手順となり、生産フローを最適化し、製造されたすべてのクルマの高い品質を確保することを目的として実施され、関連するすべての生産スタッフは、EVを安全に製造するための広範なトレーニングを受けている。
XC40 Rechargeは現在も注文を受け付けているが、2020年に製造される予定の車両はすでに完売しているという。市販される最初の車両は今月下旬に欧州の顧客に納車される予定で、日本では2021年中の受注開始を予定しているとのこと。
XC40 Rechargeは、Geely(ジーリー)グループ内で共同開発された先進的な車両プラットフォームである「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー」(CMA)がベース。ボルボ・カーズの安全技術者はXC40の優れた安全基準をベースにしつつ、エンジンがないことに対応するためにフロント構造を再設計して補強し、他のボルボ車と同様の安全性を確保してボルボの高い安全要件を満たした。
バッテリーパックは車体構造の中央に埋め込まれた安全ケージで保護され、クルマのフロアに配置することで重心を下げ、横転の危険性を減少させた。駆動方式は4WDで、1回の充電で400km以上の航続距離(WLTPサイクル)を走行でき、408HPの出力を発揮する。急速充電システムでは、約40分でバッテリー容量の80%まで充電可能としている。
車内では、機能性を追求した革新的なアプローチにより、ドアやトランクなどの収納スペースを豊富に確保。内燃機関を搭載していないため、ボンネット・フードの下には「フランク」と呼ばれる収納スペースが設けられている。また、Androidを搭載した新しいインフォテインメントシステムは、これまでにないパーソナライゼーション、別次元の直観的操作性を有するGoogleアシスタント、Googleマップ、Google Playストアなど、Googleのテクノロジーとサービスを提供。より大きなソフトウェアやオペレーティングシステムのアップデートが無線で行なわれる。
グローバル・インダストリー・オペレーションズの品質責任者ハビエル・ヴァレラ氏は「今日は、ボルボ・カーズにとっても、ここゲントの全従業員にとっても記念すべき日です。ボルボがラインアップの電動化を進める中で、ゲント工場は当社のグローバルな製造ネットワークにとって先駆者となります」とコメントしている。