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デンソーテン、交通違反を未然に防いで安全運転につなげる新たな法人向けサービスを開発

NAVITIME運転分析APIと連携しクラウドセンターで分析したデータを活用

2021年3月25日 発表

道路交通法遵守を可視化するサービス提供イメージ(全体)

法令遵守で安全運転につながるサービスを提供

 デンソーテンは3月25日、法人向け通信型ドライブレコーダー「G500Lite」から取得されたGPSによる位置情報などの走行データをもとに、ナビタイムジャパンが提供している「NAVITIME運転分析API」と連携し、クラウドセンターで速度超過、通行禁止箇所侵入、踏切不停止、一時不停止が発生した可能性のある場面を自動で検出するサービスを開発したと発表した。

 社有車や営業車を管理している企業にとって、人の安全を守るために事故の未然防止を図ることが必須となる。しかし、万が一交通事故を起こしてしまった場合は、経済的な損失だけでなく、社会的な信用損失など事業機会損失にもつながりかねない。

 そこで、デンソーテンが新たに開発したサービスは、分析結果をもとに違反の疑いがある発生日時、内容、件数のほか仮想的な違反点数や反則金を、デンソーテンが開発している安全運転管理システムにて一覧で表示。また、該当場面の映像を取得して確認することも可能とした。

 GPSデータには誤差があるが、クラウドセンターでは、車両の位置情報をもとに地図データと紐付けて実道路上の走行軌跡に補正する「マップマッチング技術」により高い検知精度を実現。また、車種別(普通車、大型車など)の標識判定も行なえるので、社有車や営業車の管理者は、より具体的で効率的な安全運転教育を行なうことが可能になり、事故予防だけなく、ドライバーに対する法令遵守への習慣づけにつなげられる。

 このサービスは、デンソーテンが発売している法人向け通信型ドライブレコーダー「G500Lite」に追加する予定で、すでに導入しているクライアントも買い換えなしで利用できる。

違反疑いに該当する場面を表示した安全運転管理システムのイメージ図

 デンソーテンは、さまざまな企業で広く安全管理の意識が高まっている中、管理者だけでなくドライバー自身の安全運転への意識を高めることを目的に当サービスを開発。今後もドライブレコーダーの走行データ、映像データなどをさらに活用することで、検知精度の向上に取り組んでいくとしている。