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メルセデス・ベンツ、EV第2弾のSUVモデル新型「EQA」発売 640万円

2021年4月26日 発売

640万円

航続距離はWLTCモードで422kmを実現

 メルセデス・ベンツ日本は4月26日、「EQC」に続く純EV(電気自動車)第2弾となる「EQA」を発売した。価格は640万円。

 EQAはボディサイズが4465×1835×1625mm(全長×全幅×全高)と、日本の道路環境でも取り回しのよいサイズとしながら、SUVとしての日常の使い勝手も両立させたモデルで、航続距離もWLTCモードで422kmを実現させた。また、安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質などを高いレベルで並立、さらにEVを購入しやすくするサービスも多数用意し、従来と同じような生活スタイルのままでEVに乗れる環境を目指したという。

ボディサイズは4465×1835×1625mm(全長×全幅×全高)、AMGラインはオーバーフェンダーを装着しているため全幅が1850mmとなる。サイドビューは力強さとスタイリッシュさを表現したという

デザインコンセプトは「プログレッシブ・ラグジュアリー」

 メルセデス・ベンツのデザインの基本思想である「センシュアル ピュリティ(Sensual Purity:官能的純粋)」をより先進的に表現した「プログレッシブ・ラグジュアリー」がデザインコンセプトで、エクステリアデザインは、前後のオーバーハングが短く、クーペのようにスタイリッシュで、曲線を用いたデザインが特徴。フロントには、中央にスリーポインテッドスターを配したブラックパネルグリルを採用している。

 また、水平に伸びる光ファイバーの帯がフルLEDヘッドライトのデイタイムランニングライトを結び付け、昼夜を問わず識別しやすいデザインした。「AMGライン」を選択すると、フロントのブラックパネルグリルにハイグロスブラックフレームとツインルーバーがあしらわれ、より引き締まったスポーティな印象が与えられる。

 リアエンドはメルセデスEQ独自のデザインを採用し、LEDリアコンビネーションランプは中央に向けて次第に細くなるLEDのライトストリップで滑らかに一体化され、リアビューの幅を強調するとともに先進性を表現したという。

ブラックパネルグリルを採用。写真はAMGラインで、ハイグロスブラックフレームとツインルーバーがあしらわれている
デイタイムランニングライトを内蔵するLEDヘッドライト
LEDのライトストリップで左右が一体化されたLEDリアコンビネーションランプ
標準仕様は空力を追求した18インチの5スポークアルミホイールで、AMGライン仕様には繊細なデザインが特徴の20インチのAMGマルチスポークアルミホイール
Aピラーの下端部には青文字の“EQA”バッジがあしらわれる。
リアゲートのエンブレム

車内は高い静粛性を実現

 EQAはフロントアクスルにモーターを搭載した前輪駆動で、最高出力190PS(140kW)、最大トルク370Nmを発生。前後アクスル間のフロア部に容量66.5kWhのリチウムイオン電池を搭載する。EQAではモーターの搭載方法も工夫され、モーターからの振動や騒音が車内に伝わらないよう配慮した結果、従来の電気自動車よりもさらに高い静粛性を実現したという。また充電は、6.0kWまでの交流普通充電と100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応させている。

 また、バッテリーはフレームの中に納められ、従来アンダーフロアのクロスメンバーが担っていた構造機能も果たし、バッテリー前部に設けたバッテリーガードは異物の侵入からバッテリーを保護してくれるという。

フロントアクスルにモーターを搭載した前輪駆動
最高出力190PS(140kW)、最大トルク370Nmを発生
前後アクスル間のフロア部に容量66.5kWhのリチウムイオン電池を搭載
急速充電ポート(チャデモ規格)は運転席側のリアフェンダーに配置
普通充電はリアバンパーの右側に配置されている

インテリアにもEQ独自のデザイン要素を採用

 助手席前方のインストルメントパネルには、スパイラル調(バックライト付)インテリアトリムが採用され、夜間にはアンビエントライトの設定により64色から選択できるバックライトを装備。円形のエアコン送風口は、ジェットエンジンのタービンを連想させるスポーティなデザインを採用。内部のタービンブレードは標準仕様はローズゴールドで、AMGラインはシルバーとなる。

AMGラインの内装
多彩なメーター表示
AMGラインにはレッドステッチ入りレザーDINAMICAシートが採用される。オプションでブラックのレザーシートも選択可能
後部席にはドリンクホルダー付きアームレストを完備
他モデルと同じくCOMANDシステムを採用する
センターコンソール奥にはスマホのワイヤレス充電を完備
センターコンソールボックスにはUSBポートを2つ完備する
インテリアの各所にあるトリムは64色から設定が可能なほか、明るさも調整できる
開放的なツインルーフ

 標準仕様のシートは、中央部分がローズゴールドのファブリック、その他の部分がチタニウムグレーのレザーARTICOシートで、AMGラインにはレッドステッチ入りのレザーDINAMICAシートが採用され、オプションでブラックのレザーシートも選択することが可能という。なお、インテリアに使われるファブリックは、サステナビリティに配慮してペットボトルからのリサイクル原料を使用している。

リアシートは4:2:4の可倒式タイプを採用。すべて倒すと大容量のラゲージスペースとなる

回生ブレーキの強度の選択が可能

 EQAは航続距離を伸ばすために、大型の高電圧バッテリーを採用するだけではなく、効率的な回生制御を採用した。回生ブレーキの強度は「D+」「D」「D-」「D--」「D Auto」と5段階の手動設定を可能としていて、パドルシフトの左側で回生レベルの上昇、右側で低減の変更ができる。なお、完全に停車させるときは、これまでと同様にフットブレーキ操作を行なう必要となる。

回生ブレーキの調整を行なうパドルシフトを完備
シフトレバーはコラム式を採用する
ステアリングにはアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)の操作ボタンなどを配置

EQ専用のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)を搭載

 EQAの「テレマティクス」や「メルセデス ミー コネクト」には「Electric Intelligence ナビゲーション」「充電ステーション情報」「出発時刻・プリエントリークライメートコントロールの設定」「エナジーフローや電費情報の表示」など、EQモデル専用プログラムが内蔵されている。

 また、自然対話式音声認識機能を備えた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」では、従来の会話のほか「充電ステーションを探して」「8時までに車両のクライメートコントロールを設定して」など、純EV自動車固有の機能にも対応する。

 さらに「Electric intelligence ナビゲーション」は、ナビゲーションのマップデータから得た勾配情報、充電ステーションの位置情報、車両の充電状況及び気温情報などを総合的に判断し、どこで充電すべきかも含めた適切なルートを案内してくれるだけでなく、充電ステーションの情報をナビゲーション上に表示してくれる機能を備える。

エネルギーフロー(充電中)状態
充電オプション
バッテリー消費状況
エネルギーフロー(READY)状態
花粉情報
電費
気温情報

安全運転支援システムも多数搭載するEQA

 ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーの働きにより、周囲の交通状況をより的確に把握することができるようになり、安全運転支援機能も強化。前車を追従してくれる「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)」や「アクティブステアリングアシスト」といった「インテリジェントドライブ」機能をはじめ、「渋滞時緊急ブレーキ機能」「アクティブレーンチェンジングアシスト」「アクティブエマージェンシーストップアシスト」アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」「緊急回避補助システム」「トラフィックサインアシスト」「アクティブレーンキーピングアシスト」「アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)」、その他にも、車両の前後1m以内に障害物がある場合に急発進ができなくなる「ドライブアウェイアシスト」や、車両を真上から見ているよな表示を可能とした「360°カメラシステム」なども搭載する。

安心のEVカーライフと充電サービス「Mercedes me Charge」も用意

 メルセデス・ベンツ日本は、保険料や税金、メンテナンス費用をまとめて月々定額にできる「メルセデス・スタイル」や、新車購入から5年間または10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理/定期メンテナンス/24時間ツーリングサポートが無償で提供される保証プログラム「EQケア」、EQケア期間中に希望モデルを5回無料で利用できる週末貸出サービス「シェアカー・プラス」、さらに6.0kW(30A)対応の交流普通充電器本体を無償で提供するほか、設置にかかる費用負担を軽減するため10万円サポート。全国約2万1000基ある提携充電ネットワークでの充電利用料および月額基本料が1年間無料になるなど、初めてEVの保有を検討しているユーザーに対し、さまざまな安心プログラムを揃えている。