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メルセデス・ベンツ、新型「EQA」オンライン発表会 スガ・シカオさんが上野社長と対談

2021年4月26日 開催

14年ぶりにJ-WAVEでナビゲーターを務めたというスガ・シカオさん。担当するラジオ番組「Mercedes-Benz THE EXPERIENCE」の放送が始まり約1年が経ち、これからも新しいことにチャレンジしたいと語っていた

社長が自らステアリングを握って試乗

 メルセデス・ベンツ日本は4月26日、コンパクトSUVのEVモデルとなる新型「EQA」のオンライン発表会を行なった。

 会場は「メルセデスミー東京(港区六本木)」内に建てられていて、未来のモビリティやリビングを合わせて体感できる「EQハウス」から行なわれた。EQハウスでは、さまざまな企業とのコラボレーションイベントやワークショップも開催されているという。

コンパクトSUVモデルとなる新型EV「EQA」
会場はEQハウスが使われた
メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEO 上野金太郎氏

 冒頭に登場したメルセデス・ベンツ日本の代表取締役社長兼CEOである上野金太郎氏は、EQAは2019年に発売されたEQCに続く第2弾であると紹介。続けてメルセデス・ベンツが持続可能な社会の実現を目指すために掲げている「Ambition 2039」を改めて紹介。

 2022年には全セグメントで電動化モデルを導入し、また「早ければ全世界の工場でCO2ニュートラルを実現できるかもしれない」とも言及。さらに、2025年までに全世界で販売する乗用車の25%をEVにすること、2030年までに50%以上をPHEV(プラグインハイブリッド)やEVにすること、そして2039年には自動車単体での新車のCO2ニュートラルを目標にしていると解説。

「MERCEDES-EQ」へと進化した電動モビリティ包括ブランド

 また、電動モビリティを包括するブランド「EQ」のコンセプトをさらに具体化させて「MERCEDES-EQ」へと進化させ、電動化を進める姿勢をより強化している点も紹介した。続けて「EQS」「EQB」という2つのEVがメルセデス・ベンツ本社でグローバルに発表されたことに触れつつ、「日本で披露できるのは2022年以降になるが、これらもニーズにあったラインアップを揃えていく」と挨拶をした。また、EV導入がまだハードルが高く感じる人が多いので、そういった不安を取り除くサービスを取り揃えていることもアピールした。

すべて含めて月々定額で支払う「メルセデス・スタイル」も設定
6.0kW(30A)対応の交流普通充電器本体を無償で提供するほか、設置にかかる費用負担を軽減するための10万円サポート
新車購入から5年間または10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理/定期メンテナンス/24時間ツーリングサポートが無償で提供される保証プログラム「EQケア」
EQケア期間中に希望モデルを5回無料で利用できる週末貸出サービス「シェアカー・プラス」
全国約2万1000基ある提携充電ネットワークでの充電利用料および月額基本料が1年間無料

 オンライン発表会の中盤からは、上野社長が自らEQAを体感。コンパクトなボディサイズを間近で確認しながら、「これならどこでも気兼ねなく走れるし、車高も高いから段差を気にせずに済むので運転のフラストレーションも取り除いてくれる」と外観の感想からコメント。

 車内に乗り込むとスマホで事前に車内の温度を設定しておくことができるポイントを紹介。自宅からやゴルフ場から帰る際、クルマに乗った途端に“ジワッ~”と汗が出てくるような場面もこれなら回避できるとした。

スマホでエアコンを操作できる
ヘッドアップディスプレイを搭載

 走りに関しては、アクセルペダルに対してリニアに反応するあたりが、今まで培ったメルセデスらしいスムースな乗り味であると解説。バッテリーが床下に敷いてありクルマの重心が低いこともこの乗り味に貢献しているという。

 また、クルマの状態を常にディスプレイで教えてくれるのと、ヘッドアップディスプレイも搭載しているので運転がしやすいことも言及。しかし「ついつい見ちゃうのは最初のうちだけで、慣れてきたら見る回数も減るんじゃないかな」と持論を展開した。

回生ブレーキの5段階調整についても解説を行なった

 さらに上野社長は、過去にEQCを数か月乗りながらEVの使い勝手を確認してみたところ「1日に走る距離が多くても50~70kmなら、だいたい3回~4回乗ったら1回充電する感じで十分。スマホと同じでいつも満タンである必要もない」と語った。

 上野社長の考えでは、月の走行距離は400~500kmくらいが平均的だが、1000km~1500kmくらい走るユーザーでも、家庭用の充電で充分にまかなえるという。実際に富士山の中腹までの往復も不安なく帰ってこられたと自らのエピソードを明かした。

上野社長お気に入りのフットトランクオープナー

 試乗後はこだわりのユーティリティもピックアップ。特にゴルフバッグや大荷物、さらに傘なども持って両手が塞がっているようなときは「サッと足を出して、サッと引っ込めるだけ」で開閉する「フットトランクオープナー」がもの凄く便利であると紹介した。

メルセデス・ベンツ、EV第2弾のSUVモデル新型「EQA」発売 640万円

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1321119.html

ミュージシャン「スガ・シカオ」さんとトークセッション

 発表会の後半は、ミュージシャンのスガ・シカオさんを招いてトークセッションが開かれた。実はスガ・シカオさんは、毎週日曜日の21時からJ-WAVEで放送されているラジオ番組「Mercedes-Benz THE EXPERIENCE 」のナビゲーターを1年ほど前から担当していることで、今回のトークセッションが実現したという。

 上野社長が過去にEQCの試乗をしたことがあるスガ・シカオさんに「EVの感想」を聞くと「凄く静かで驚いた。動いているのかと確認しちゃうくらい静かだった。それにミュージシャンはクルマの中で音楽をよく聴くので静かなのはありがたい」と回答。また当時を思い出し「なんかセンサーに囲まれている感じがして、速度や走っている場所も監視されていて、とても守られている感がした」と感想を述べた。また「昔は大きなクルマに乗っていたけれど、車庫入れとかが嫌になって、都内に住んでいるとこれ(EQA)くらいのサイズだと嬉しいですね」とEQAを見ながら語った。

 上野社長は、最近のEVはコンパクトになりながらも、カタログ値で400kmも走れるようになったことを紹介しつつ、「もちろん飛ばしたり、エアコンをガンガン使えば電費は落ちるけれど、普段使いには十分。スマホと同じように、そろそろ充電しようかなと思ったときに充電すれば十分だと思います」と日常の使い勝手のよさも合わせて紹介した。さらに「マンションなどで充電設備が整えられない場合は、半分電気のプラグインハイブリッドとか、クリーンディーゼルなんて選択肢もありますので、ご自身のライフスタイルにあったクルマの使い勝手を見つけてもらうのがいいのかなぁ」と述べた。

「実は給油するのが面倒で、EVで充電器が家にあったらラクそうでいいな。挿すだけだし」というスガ・シカオさんの実体験に対して上野社長は、「充電も残りの航続距離も表示されるし、近くの充電スポットもナビが教えてくれるので便利なんですよ。あえて400kmを一気に走り切るというのではなく、途中の充電スポットを調べておいて、そこで充電しながら食事するなど、今までにない旅行プランの立て方とかもできる」と、EVを持つことで新しい行動パターンが見いだされることも解説した。

 また、新しいものが出たら次々と買い替えたくなるようなオーナー(スガ・シカオさん)向けの買い方があるかと問われると、現在メルセデス・ベンツ日本では、月額制を訴求をしていて、自分たちのペースで支払っていき、自分たちのいいタイミングで乗り替えていくこともできると、新たな支払いスタイルも紹介した。

 最後の上野社長は「今やEVはあまり身構えずに購入できる時代になったし、国や地方自治体の税制優遇や補助金制度もあるので、そういった制度もぜひ活用してほしい。また、メルセデスミー東京や大阪、各ディーラーにも試乗車を順次用意することと、公式レンタカーサービスのメルセデス・ベンツRENTでは長期レンタルもできるので、ぜひ試していただきたい」と締めくくった。

新型EQA オンライン発表会(33分51秒)