ニュース

三菱自動車、新型コロナワクチンの巡回接種用車として「アウトランダーPHEV」を貸与

2021年4月28日 発表

三菱自動車工業 加藤隆雄社長(左)、港区の武井雅昭区長(右)

 三菱自動車工業は4月28日、新型コロナワクチン巡回接種用車両として東京都港区へプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」の無償貸与を始めたと発表した。

 アウトランダーPHEVは、給電機能を用いてラゲッジルーム内の冷凍庫へ給電し、移動中にワクチン輸送用保冷剤を冷却するほか、ワクチン接種に伴う訪問医療チームの巡回などの活用が想定されるだけでなく、自然災害などによる不測の停電に備え、自家発電設備のないワクチン接種会場のバックアップ電源としての役割も期待される存在。

 今回の取り組みは、三菱自動車が2019年8月から推進している「DENDOコミュニティサポートプログラム」の一環に港区が賛同して実現した。

 今回の貸与にあたり、4月28日に港区役所にて感謝状の贈呈式が行なわれ、武井区長および加藤社長が出席。式典にて加藤社長は「港区と当社は昨年、東京都内で初めて災害時協力協定を締結いたしました。この協定がきっかけで、ワクチン巡回接種時にプラグインハイブリッドEVをご活用いただくというお話につながりました。今回アウトランダーPHEVの機能を生かしてお役に立てることを大変嬉しく思います」と述べた。

ワクチンを輸送するための保冷バッグ。右奥は『アウトランダーPHEV』から給電している冷凍庫