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三菱自動車、新型「エクリプス クロス」発売 予約開始から約1か月半で約2000台受注

デザインを一新して新たにPHEVモデルを設定

2020年12月4日 発売

PHEVモデル:384万8900円~447万7000円

ガソリンモデル:253万1100円~334万6200円

 三菱自動車工業は12月4日、クロスオーバーSUVの新型「エクリプス クロス」を発売した。価格はPHEVモデルで384万8900円~447万7000円、ガソリンモデルで253万1100円~334万6200円。新型エクリプス クロスの販売目標台数は1000台/月で、10月15日の予約注文の受付開始から11月末時点で月販目標の2倍となる約2000台を受注したという。

 今回の改良で、新型エクリプス クロスはデザインを一新して伸びやかで流麗なフォルムを採用するとともに、新たにPHEVモデルを設定。PHEVモデルは、「アウトランダーPHEV」と同様にツインモーター4WD方式のPHEVシステムを採用した。

新型エクリプス クロス PHEVモデル

 エクリプス クロスは、三菱のクルマづくり100周年となる2017年にグローバルで発売したクロスオーバーSUV。スタイリッシュなクーペフォルムとSUVの機動力を融合させた三菱自動車らしいSUVとして好評を博してきたという。

 三菱自動車 CEO 加藤隆雄氏は「当社の命題は、得意とする環境技術をさらに強化し、4WD技術をいっそう磨き上げることで、安心感のある魅力的な商品を世界中のお客様に提供することです。先鞭をつけたPHEVと、ラリーを通じて培ってきた4WDを両輪として、三菱自動車らしさを追求してまいります。新型エクリプス クロスは、積極的にカーライフを楽しみたい、何か新しいことに挑戦したいといったお客様のよきパートナーとして提案します。また、当社は本モデルも含むPHEVを中心に、EVやハイブリッドなども含め、2030年の電動車比率を50%とする計画であり、電動車の普及を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります」とコメントしている。

PHEVモデルは3グレード、ガソリンモデルも3グレード展開

 PHEVモデルは3グレード展開で、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、100V AC 電源(最大1500W)やヘッドアップディスプレイなど充実装備の「G」、 専用外観としスマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様「P」をラインアップ。

新型エクリプス クロス「P」〈PHEVモデル〉。ボディカラー:ホワイトダイヤモンド(有料色)
新型エクリプス クロス「G」〈PHEVモデル〉。ボディカラー:ライトニングブルーマイカ
新型エクリプス クロス「M」〈PHEVモデル〉。ボディカラー:チタニウムグレーメタリック
モデルエンジン駆動方式価格
M直列4気筒 2.4リッターツインモーター4WD3,848,900円
G4,152,500円
P4,477,000円

 ガソリンモデルも3グレード展開で、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、ヘッドアップディスプレイやレーダークルーズコントロールシステム[ACC]など充実装備の「G」、スマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様「G Plus Package」をラインアップ。

新型エクリプス クロス「G Plus Package」〈ガソリンモデル〉。ボディカラー:レッドダイヤモンド(有料色)
新型エクリプス クロス「G」〈ガソリンモデル〉。ボディカラー:スターリングシルバーメタリック
新型エクリプス クロス「M」〈ガソリンモデル〉。ボディカラー:ブロンズメタリック
モデルエンジン変速機駆動方式価格
M直列4気筒 1.5リッターターボCVT2WD2,531,100円
4WD2,751,100円
G2WD2,867,700円
4WD3,087,700円
G Plus Package2WD3,126,200円
4WD3,346,200円

 インテリアでは、ブラックを基調色とし、エンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートをPHEVモデルの「P」「G」、ガソリンモデルの「G Plus Package」「G」に標準装備。メーカーオプションの本革シートは、従来のブラックに加えてライトグレーを新たに設定。ドアトリムも同色でコーディネートし、上質でスポーティな空間とした。

 また、ディスプレイ画面は8インチに拡大され見やすさや操作性を向上。新たに設定した「スマートフォン連携ナビゲーション」は、内蔵地図によるルート案内やVICS交通情報対応といった機能に加えて、AndroidスマートフォンやiPhoneをUSBポートにつなぐだけで、Android AutoやApple CarPlayのアプリケーションを楽しめるとしている。

 そのほか、オプション装備として、三菱自動車独自のプレミアムサウンドシステム「ミツビシパワーサウンドシステム」を、PHEVモデルの「P」、ガソリンモデルの「G Plus Package」に設定。エクリプス クロス専用に設計したもので、車両形状に合わせて音響チューニングが行なわれたハイパワーアンプと8個のスピーカーで構成。フロントにはアルミ蒸着グラスファイバー製スピーカーとカーボン製コーンを採用したミッドツイーターを、リアドアにはツイーターを同軸に配置したコアキシャル2Wayスピーカーを搭載した。

 ボディカラーは、三菱自動車独自の高輝度塗装であるダイヤモンドカラーを2色ラインアップ。従来からの「レッドダイヤモンド」に加えて「ホワイトダイヤモンド」を新たに追加した。

PHEVモデルの駆動用バッテリーは13.8kWh、EV航続距離57.3km(WLTCモード)

 新たに導入される新型エクリプス クロスのPHEVモデルは、前後1基ずつの高出力モーター、大容量駆動用バッテリー、2.4リッターのMIVECエンジンなどで構成するツインモーター4WD方式のPHEVシステムを「アウトランダーPHEV」から継承。エクリプス クロスに合わせて制御を最適化させ、電動車ならではの滑らかで力強い加速、軽快感と安心感のあるハンドリングを実現させたという。

 駆動用バッテリーは13.8kWhの容量を持ち、EV航続距離は57.3km(WLTCモード)となり、日常生活の大半においてEV走行が可能。走行モードは、駆動用バッテリーの電力でモーター駆動する「EV走行モード」、エンジンで発電した電力でモーター駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンで発生した動力で走行し、モーターがアシストする「パラレル走行モード」の3つを設定。

 また、車内に設置した100V AC電源(最大1500W)により電化製品に電力供給が可能、アウトドアレジャーや非常時の電力源となる。さらに、急速充電口を使いV2H(Vehicle to Home)機器と接続すると、クルマに蓄えた電力を家で使うことができ、ガソリン満タンで満充電の状態からでは、一般家庭の最大約10日分に相当する電力を供給することができるとのこと。