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三菱自動車、「エクリプス クロス PHEV」を2020年度導入へ。PHEVを軸に環境技術を強化

ASEANを基軸とした事業体制に移行。欧州市場で新規商品投入を凍結

2020年7月27日 発表

写真はエクリプス クロス

 三菱自動車工業は7月27日、PHEV(プラグインハイブリッド車)モデル「エクリプス クロス PHEV」を、2020年度に導入することを明らかにした。

 同社が同日発表した2020-2022年度の中期経営計画「Small but Beautiful」において明らかにしたもので、中期経営計画では2021年度までに20%以上の固定費削減を目指しており、人員の再配置、希望退職制度、新規採用抑制などによる人員適正化や報酬制度の見直しなど、間接員労務費で15%削減するという。

2020-2022年度の中期経営計画「Small but Beautiful」では2021年度までに20%以上の固定費削減を目指す

 事業体制についてはコア地域や商品に投資を集約。ASEANを基軸とした事業体制に移行して、低採算事業縮小による営業利益改善を目指す。また、PHEVを軸とした環境技術の強化をすすめ、自動運転などはアライアンスの先進技術を活用していくという。

中期経営計画「Small but Beautiful」における商品戦略

 商品戦略では環境対応を強化、2020年度のエクリプス クロス PHEVの導入に続き、2021年度には次期「アウトランダー」、中国向け新型EVを導入。2022年度には次期「アウトランダーPHEV」を導入する計画を示した。また、「軽自動車EV」についても日産自動車と共同検討を開始しているという。

2022年度以降はASEAN商品の強化期間と位置付けられる

 2022年度以降はASEAN商品の強化期間として、2022年度に次期「トライトン」、2023年度に「エクスパンダーHEV」などのモデルを投入していく計画。

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欧州市場では新規商品投入を凍結