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三菱自動車、2020年度第1四半期決算は営業赤字533億円に
2021年3月期の通期予想は3600億円の最終赤字に
2020年7月27日 19:34
- 2020年7月27日 発表
三菱自動車工業は7月27日、2020年度第1四半期(2020年4月1日~6月30日)の決算を発表。売上高は2295億円と前年同期比57.2%減、営業利益はマイナス533億円と営業赤字、経常利益もマイナス587億円、親会社株主に帰属する四半期純利益はマイナス1762億円の赤字となった。
2020年度第1四半期の販売台数実績については、グローバルで13万9000台と、前年同期比(2019年度第1四半期)の29万8000台と比べて53%減。地域別ではASEANで68%減の2万4000台、北米で60%減の1万7000台、日本で52%減の1万1000台などと、販売台数の減少が主な営業利益変動要因となった。
同日開催されたオンライン決算説明会に出席した、同社代表執行役CEOの加藤隆雄氏は「新型コロナウイルス感染拡大により、2020年の世界経済は過去に例がない速さと深さで下振れをしており、足下の経済活動は各国徐々に再開して回復の兆しを見せはじめていますが、感染拡大は続いており自動車需要が勢いを取り戻したとはとうてい言い難い状況が続いております。われわれを取り巻く環境は経験したことがないほどの厳しさが続いておりますが、2020年度は構造改革を着実に実行に移す年と捉えて、中期経営計画の施策を速やかに遂行することに注力することにします」との考えを述べた。
通期となる2021年3月期(2020年4月1日~2021年3月31日)連結業績予想は、売上高が1兆4800億円で前年同期比34.8%減。営業利益はマイナス1400億円の営業赤字、経常利益もマイナス1600億円、親会社株主に帰属する当期純利益はマイナス3600億円と最終赤字の予想を示した。
2020年度の販売台数見通しとしては、グローバルで84万5000台と、2019年度実績の112万7000台から25%減としている。