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三菱自動車、世界初公開された新型「アウトランダー」を写真で紹介

次世代のダイナミックシールドフロントフェイスを採用

2021年2月16日(現地時間) 世界初公開

 三菱自動車工業は2月16日(太平洋標準時、日本時間2月17日)、新型「アウトランダー」を世界初公開した。米国での価格は2万5795ドルからで、2021年4月に米国で販売開始する。

 オンライン発表会で世界初公開された新型アウトランダーは、「力強く存在感のあるスタイリング」「安心・安全な走行性能」「上質な室内空間」といった3点を特徴として全方位で大きく進化させたことが強調された。

 デザインでは、力強く存在感のあるスタイリングとして、次世代のダイナミックシールドフロントフェイス、大径20インチタイヤとワイドボディを強調するフェンダー、重厚かつ堂々としたプロポーションが採用された。

新開発のプラットフォームや2.5リッターガソリンエンジンを採用

 新開発のプラットフォームは、キャビンまわりに三菱自動車初のホットスタンプ式超高張力鋼板を採用して、変形の少ない高耐力キャビン構造としながら軽量化を実現。また、エンジンルームとキャビンまわりには連続した環状構造を採用し、従来車よりボディの曲げ、ねじり剛性を大幅に向上させたとしている。

 マルチリンク式のサスペンションおよび、デュアルピニオン式の電動パワーステアリングの採用などにより、上質な乗り心地でありながら、リニアでダイレクト感のある操縦性を実現。直進安定性やコーナリング時のトレース性も大きく向上し、運転する楽しさを提供するという。

 新開発した2.5リッターガソリンエンジンは、従来車に対して最高出力で約8.9%、燃料消費率(WLTCモード)で約2.6%向上させたという。トランスミッションは8速スポーツモードCVTを搭載。駆動方式は2WDと4WDをラインアップ。

 4WD車では前後トルク配分を行なうセンターカップリングのデバイスに、電動モーターによる油圧クラッチを取り入れた電子制御4WDを採用。停車中から前輪と後輪を強く拘束できるため、走り出しの瞬間から後輪駆動力が発生して4WDらしい力強さを体感でき、特に凍結路面での坂道発進といったシビアコンディションで威力を発揮するという。

4WD車に、さらに進化した車両運動統合制御システム「S-AWC」採用

 4WD車では、さらに進化した車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載。ブレーキ制御「ブレーキAYC(Active Yaw Control)」を後輪にも採用することで、前後輪の分散制御に発展させた。

 ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などをセンサーで検知し、ドライバーの操作と車両の状態を常に正確に把握。旋回時には「ブレーキAYC」が前後左右輪の駆動力/制動力差を最適化することで、タイヤのグリップ能力をさらに引き出し、ドライバーの意のままの操縦性を実現させたという。

 また、2WD車にも前後輪の分散制御に発展させた「ブレーキAYC」を取り入れて、「ASC(Active Stability Control)」「ABS(Anti-lock Braking System)」と統合制御して、さまざまな路面での走行安定性を実現した。

触感や素材にこだわった上質なインテリア

 室内空間では、上質な座り心地を追求した3列7人乗りシートを採用。視認性と操作性に優れる液晶メーターディスプレイ、スマートフォンのワイヤレス充電機能の新採用など、大幅に質感と利便性を高めた。

インテリアの細部
荷室空間のアレンジ
デザイン開発

岡崎製作所で生産

 新型アウトランダーは岡崎製作所(愛知県岡崎市)で生産され、まずは北米(アメリカ、カナダ、プエルトリコ)へ輸出し、その後海外市場へ順次展開していく予定。