ニュース

三菱電機、「ダイヤトーン」車載用ハイレゾ対応スピーカー「DS-G400」 幅広い音域を高音質化

2021年6月8日 発売

11万円

新製品DS-G400。左からツィーター、ウーファー、ネットワーク(2種)

高音質化をミドルクラスの価格帯で実現

 三菱電機は、オーディオブランド「DIATONE(ダイヤトーン)」から車載用ハイレゾ音源再生対応2ウェイ埋め込み型スピーカー「DS-G400」を6月8日に発売する。価格は11万円。

 DS-G400は、三菱電機のフラグシップモデル「DS-SA1000」にも採用している毎秒6300m(実測)の伝搬速度を誇るハイエンド振動板「NCV-R」を、ツィーター(高音用スピーカー)とウーファー(中低音用スピーカー)に採用し、高音から低音まで幅広い音域での高音質化をミドルクラスの価格帯で実現したモデル。

 このハイエンド振動版NCV-Rは、チタンやアルミなどの金属をしのぐ高い伝搬速度と、紙と同等の内部損失を併せ持つ三菱電機独自の樹脂製振動板素材「NCV(Nano Carbonized high Velocity)」を、繊維素材開発を手掛けるGSIクレオスとの共同開発により、さらに高性能化させた製品。

 また、高性能ウレタンをウーファーエッジの素材に採用したことで不要共振を抑え、1~2.5kHz帯域における音のざらつきも抑制し、より鮮明でクリアなヴォーカルの再現に成功。さらに、制振素材の貼り付け位置と大きさを最適化したことで、ツィーターではブラケットから放射されている不要共振とケース内の反響音を抑制。ウーファーでは振動板とキャップの不要共振を抑制し、聴感上のS/N(シグナル/ノイズ)感を向上させ、高音質化を実現した。

製品概要

 そのほかにも、5本のリブをウーファー振動板の表裏に貫通させ強度を高め、正確かつ効率的に空気を振動させ、口径が大きくなったかのような力強さとともに、聴感上のS/N感が向上し、重厚感のある低音再生を実現する「Wサイド・ソリッドライン構造」を採用。また、ウーファーにはDCT(Distortion Canceling Technology)低歪大型フェライトマグネットを採用し、磁気回路シミュレーションで振動板の駆動力を最適化。歪みを減少させることで、ハイエンドクラスに匹敵する聴感上の高S/N感を実現している。

 さらに、金属製に匹敵する高剛性で高密度な樹脂「アドバンスドHDフレーム」をウーファーに採用することで、車両の振動を伝えず、原音に忠実な美しい低音再生を実現。くわえて、ドーム型とコーン型の接点部構造を改良し剛性を増した「Yコンタクト構造(ドーム&コーン型)振動板」をツィーターに採用。ボイスコイルの駆動力をそのまま振動板に伝えることが可能となり、よりクリアな高音を実現。特に金管楽器や弦楽器など再現が難しい楽器の音もリアリティの高い再生を可能とした。

主な仕様