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モリゾウ選手の給水素を、TGRアンバサダー 脇阪寿一氏とTGRプレジデント 佐藤恒治氏に聞く
2021年5月23日 12:08
- 2021年5月21日~23日 開催
モリゾウ選手の給水素を見守るTGRアンバサダー 脇阪寿一氏とTGRプレジデント 佐藤恒治氏
トヨタ自動車が開発した水素エンジン搭載の「カローラスポーツ」。32号車 ORC ROOKIE Corolla H2 concept(井口卓人/佐々木雅弘/モリゾウ/松井孝充/石浦宏明/小林可夢偉組)として24時間レースに参戦しているカローラは、6人のドライバーによってドライブされており、10周ちょっとごとの給水素をする必要がある。
決勝レースは22日15時にスタート。およそ2時間後にモリゾウ選手へドライバー交代し、モリゾウ選手による最初の給水素が行なわれた。
その給水素を見守るToyota GAZOO Racing アンバサダー 脇阪寿一氏とGAZOO Racing Company プレジデント 佐藤恒治氏を見かけたので、モリゾウ選手の給水素について話をうかがった。
TGRアンバサダー 脇阪寿一氏は、この富士24時間レースの解説も行なっているほか、SUPER GTで監督業なども行なっている名ドライバー。近年のトヨタのレーシングシーンを代表し、分かりやすい解説、熱い監督として知られている。
脇阪氏は、カーボンニュートラルという未来を作る一歩をモータースポーツのフィールドに持ち込んできたモリゾウ選手に感謝しつつ、水素エンジンが発展することへの期待を語っていた。また、水素カローラの開発を統括する佐藤氏は、マイナートラブルが出ているものの、エンジンは順調と語り、決勝スタートから2時間では6分半かかった給水素時間が24時間後にはどのくらい短くなるのか着目してほしいと語る。
約6分半という給水素時間は確かにガソリンの給油と比べると長いものがあるが、これはカーボンニュートラルのプロトタイプになるということだ。電動車では急速充電に約30分くらいかかることを考えると、約6分半という時間は、今でも十分耐久レースとしては成り立つ時間と言えるだろう。ここからどのくらい短くできるのか? トヨタの挑戦は水素エンジンの燃焼だけでなく、水素エンジンの充填作業「給水素」においても行なわれている。