ニュース

フォルシア、CLDの買収を完了 中国での水素モビリティ普及に向け「水素タンク タイプ4」製造の認証取得

2021年5月25日(現地時間)発表

中国における水素モビリティの普及を活発化

 フォルシアは5月25日(現地時間)、中国大手の水素タンクメーカーCLDの最終的な買収手続き完了を発表した。

 中国の瀋陽に本社を置き、約200人の従業員で年間3万個のタンクを製造できる2か所の工場を遼寧に保有しているCLDは先日、「水素タンク タイプ4」の国産メーカーとして初めて中国政府の認証を取得した。

 プラスチックではなくアルミライナを使ったタイプ3と異なり、タイプ4は軽量なためモビリティへの搭載に適していて、CLD買収とタイプ4製造の承認を受けて、フォルシアは中国における水素モビリティの普及に向けて、動きをさらに活発化させるとしている。

 なお、中国政府は、2030年までに水素モビリティ100万台の普及をめざしていて、フォルシアが2月に買収計画を発表して以降、CLDは上海汽車などの中国大手メーカーから各種商用車大型フリート用の水素タンクを受注している。

 フォルシアのゼロエミッション・中国担当ジェネラルマネージャー、アルバン・ブリセット氏は「新たな扉を開けることをうれしく思います。フォルシアとCLDの強みが合わさることで、急成長する中国市場で当社が主導的な地位と競争優位性を確かなものにできると固く信じています」と述べている。