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ホンダ、汎用エンジンを電動化した電動パワーユニット「eGX」供給開始

2021年5月31日 発表

小型作業機用電動パワーユニット「eGX」(一体型)

 本田技研工業は5月31日、汎用エンジン「GX(ジーエックス)」シリーズを電動化した小型の作業機用動力源として、電動(DC)パワーユニット「eGX(イージーエックス)」のOEM供給を6月より開始すると発表した。

 まずは、日本にて供給を開始して、欧州、米国などへ順次供給地域を拡大していくとし、同社では6月8日~10日に米国 ラスベガスで開催される「World of Concrete Show 2021」にて実機展示を予定。

 電動パワーユニットeGXは、定格出力1.6kW/3600rpm、最大出力1.8kW/3600rpmを発生する三相ブラシレスDCモーターを採用。電力容量720Whの充電式リチウムイオンバッテリーを搭載して、約60分で80%、約90分で100%の充電を可能にする。

 主な製品特徴としては、さまざまな業務用作業機の動力源として展開している汎用エンジン「GX(ジーエックス)」シリーズの信頼性や搭載性を継承し、フランジ取り付け穴やシャフトの寸法をGXシリーズと同一とすることで、優れた互換性を提供。一体型「GXE2.0H」とセパレート型「GXE2.0S」の2タイプを設定することで、より多くの作業機への搭載を可能にした。

 eGXの搭載により電動パワーユニットの特性を生かすことで、換気が困難な場所や、夜間や住宅地などの騒音を回避したい使用環境での作業ニーズに応えるとともに、操作性やメンテナンス性の向上による作業者の負担の軽減や、ゼロエミッションにも貢献するという。

小型作業機用電動パワーユニット「eGX」(セパレート型)