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ベントレー、ダイバーシティ&インクルージョンを表現した「ユニファイング・スパー」

2021年5月27日(現地時間) 発表

公開されたユニファイング・スパー

多様性を表す9色で彩られた「フライングスパー」。ベントレーは次の100年に向けての大変革期

 ベントレーモーターズは5月27日(現地時間)、「ビヨンド100」戦略の一環として5ステップからなる「ダイバーシティ&インクルージョン計画」がスタートしたことを踏まえ、社内での取り組みの第1弾として、愛と進化と結束をアートワークで表現した「フライングスパー」となる「ユニファイング・スパー」を発表した。

 これは、世界各地で開催される6月の「プライド月間」を目前に、特別なデザインで彩られたフライングスパーによってダイバーシティ&インクルージョン計画の核となる考え方を示すというもの。

 現在ベントレーは、創業101年の歴史の中でもかつてない大変革期で、温室効果ガスの削減量が排出量を上まわる「クライメート・ポジティブ」の実現に直面しているという。そうした状況を踏まえ、創造性と革新性を醸成するには経験と視点の多様性という基盤が重要であると考え、高級自動車メーカーとして最も多様性に富んだ企業となることを目指すと表明した。具体的には、管理職に占める多様な人材の比率を2025年までに30%とする目標を掲げた。

 ベントレーのダイバーシティ&インクルージョン計画は「新卒採用」「中途採用」「後継者育成」「文化理解」「能力開発」の5ステップで構成され、多様な若手人材の採用比率では企業に求められる指数を上まわることを見込み、即戦力の採用では新たな人材プールの開拓を予定。また、能力あるすべての人材を社内で確実にサポートするため、後継者育成計画を見直し、在籍する人材の多様性を早い段階で把握できるよう努めるという。

 能力開発プログラムでは、多種多様な人々が共に働く中で成長し、潜在能力を最大限に発揮できる環境を整え、目標達成の度合いをKPI(重要業績評価指標)で数値化するとともに、取締役会の積極的な関与を通して多様性を尊重する企業文化を構築し、無意識の思い込みや偏見を取り除くとしている。複数の社員ネットワークグループも活動を開始し、各種の戦略的なイベントや活動を通して職場内での関心を高めているという。

 ベントレーモーターズは、ダイバーシティ&インクルージョン計画のスタートを記念して、ベントレーデザインチームに、あらゆる種類の多様性を称えるアートワークをフライングスパーに描くという課題を与え、デザイナーのリッチ・モリス氏がこの難題に取り組んだ。

デザイナーのリッチ・モリス氏

 趣味で絵画や彫刻を楽しむモリス氏は、多様性のシンボルとして用いられる9色のプログレスフラッグを取り入れ、デザインを完成。さまざまな人々の顔や踊る姿に沿って延びる1本の線と「Love is Love」という言葉が記されたデザインは、人種や宗教やセクシュアリティに関係なく、人々が力を合わせることの大切さを表現したという。

 このフライングスパーは「ユニファイング・スパー」と名付けられ、クルー本社で従業員に公開された後、今後数か月にわたり、さまざまな社外イベントに登場する予定となっている。

 ベントレーの人事&デジタライゼーション&IT担当役員であるアストリッド・フォンテーヌ博士は「多様性は成功への原動力です。多岐にわたる経験やさまざまな創造力を持つ人材を受け入れ、その能力を発揮してもらうことで、事業戦略やイノベーション、意思決定を皆の協力のもとに遂行できます。また、グローバルな顧客ベースに対応しつつ、最優先事項として誰もが安心して自分らしく働き、各自のアイデンティティと能力が尊重される環境づくりを進めたいと考えています」と述べている。

 続けてフォンテーヌ博士は「そのためにはダイバーシティ&インクルージョンが不可欠であり、高級自動車メーカーとして最も多様性に富んだ企業となることは『ビヨンド100』戦略の一環でもあります。ひいては、当社の経営体制にも多種多様な人材が登用されることになります。こうした取り組みは、多様性を受け入れ、すべての人が最大限に能力を発揮できる企業文化こそが、この先100年の事業の成功につながるという当社の理念とも一致します。『ユニファイング・スパー』の公開、それに伴う社内活動や2021年に予定されている社外行事を通し、全員が一丸となるという重要な目標を鮮明に打ち出すと同時に、ひとり一人の個性を形作る能力と特質に敬意を示す所存です」とコメントしている。