プジョー、1.6リッターガソリン＋モーターの新PHEVモデル「508 GT HYBRID」

PHEVモデルの「508 GT HYBRID」

　プジョー（Groupe PSA Japan）は6月2日、PHEV（プラグインハイブリッド）モデルの「508 GT HYBRID」を発売した。価格は4ドアファストバックの「508 GT HYBRID」が607万8000円、4ドアステーションワゴンの「508 SW GT HYBRID」が633万6000円。

　同時にガソリンエンジンモデル、ディーゼルエンジンモデルとともにグレードをGTに統一し、PHEVモデルを含む全車にナッパレザーシートを標準装備。また、新パッケージオプションとしてナイトビジョン、フルパークアシスト、360°カメラ、パノラミックサンルーフのセットを設定した。

508シリーズのグレード構成・価格表

　今回追加された508 GT HYBRID/508 SW GT HYBRIDは、180PS/300Nmの直列4気筒1.6リッターターボエンジンに110PS/320Nmの電動モーターを搭載し、システムトータルで225PS/360Nm（フランス本社公称値）を発生。さらにトルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを用いたPHEV専用の8速AT「e-EAT8」を組み合わせ、駆動力として電動モーター、ガソリンエンジン、その両方をシームレスに切り替え、燃費効率とドライビングプレジャーを両立したという。

　リチウムイオンタイプのトラクションバッテリーは容量11.8kWhで、後席下に効率よく配置することで後席の居住スペース、ラゲッジルームフロア上スペースは純内燃機関モデルと同一とした。

　走行モードは、エンジンとモーターを運転状況によって自動的に切り替える「ハイブリッドモード」、508 GT HYBRID/508 SW GT HYBRID独自のモードで、駆動系の制御はハイブリッドモードのまま、アクティブサスペンションの減衰力セッティングをコンフォートにする「コンフォートモード」、シフトアップタイミングを遅らせてエンジンの出力を引き出し、アクセルレスポンス、ギヤシフトタイミング、ステアリングの操舵力などをスポーツ走行向けに統合制御する「スポーツモード」に加え、システム始動時のデフォルトモードで電力のみで走行する「エレクトリックモード」（最高速度は135km/h、EV走行換算距離はWLTCモードで56km）を設定する。

回生時のエネルギーフローイメージ図

　一方、バッテリーへの充電は普通充電のみに対応しており、200V/3kWで約5時間、200V/6kWで約2時間半で満充電となる。バッテリーは6年10万kmの保証が付帯する。また、508 GT HYBRID/508 SW GT HYBRIDはスマートフォンのアプリを利用したeリモートコントロールというPHEVならではの機能を実装し、スマートフォンにダウンロードした無料のMyPeugeotアプリ（iOSおよびAndroid OSに対応）の操作により、充電器に接続されている508 GT HYBRID / 508 SW GT HYBRIDに対してスマートフォンから充電操作ができる「リモートチャージング」、遠隔で室内のエアコンディショニングを作動させることができる機能「プリコンディショニング」の操作が可能になる。

「リモートチャージング」

「プリコンディショニング」

ボディカラーは508 GT HYBRID、508 SW GT HYBRIDそれぞれ全6色（専用色含む）の展開で、パール・ホワイト、ダーク・ブルー、ペルラネラ・ブラック、セレベス・ブルー、エリクサー・レッドが共通色となり、508 GT HYBRIDにアルタンス・グレー、508 SW GT HYBRIDにプラチナ・グレーが設定される。

パール・ホワイト

ダーク・ブルー

ペルラネラ・ブラック

セレベス・ブルー

エリクサー・レッド

アルタンス・グレー

プラチナ・グレー

　なお、508 GT HYBRID/508 SW GT HYBRIDの導入に合わせ、508シリーズをより購入しやすくするようジャックスと共同で「1.52％特別低金利」を設定している。