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ボルボ、最新EV「C40 Recharge」の受注をヨーロッパで開始

2021年6月2日(現地時間) 発表

C40 Recharge

オンラインで受注開始。日本への導入は秋ごろを予定

 ボルボ・カーズは6月2日(現地時間)、最新のEV(電気自動車)「C40 Recharge」の受注をヨーロッパ市場で開始したと発表した。

 今週からvolvocars.comを通じてヨーロッパ市場で販売されるC40 Rechargeは、現在オランダとノルウェーで注文を受け付けており、スウェーデンと英国では6月3日から注文の受け付けを開始。その他の市場では今後数週間のうちに順次発売される予定で、日本への導入は秋ごろを予定している。

 ボルボ・カーズは、事前に設定された魅力的なバリエーションに集中するという考えに沿って、C40 Rechargeのモデル・バリエーションの複雑さを減らし、シンプルなバリエーションを用意。C40 Rechargeが納車される際にはメンテナンスサービス、保証、ロードサイドアシスタンス、保険をはじめ、可能な地域では家庭用充電器などを含む便利なケアサービスが付属するとのこと。

 C40 Rechargeは、「XC40 Recharge」と同様に、ベルギーのゲントにあるボルボ・カーズの製造工場で今秋から生産を開始する予定。

 C40 Rechargeは、SUVの利点をすべて備えながら、より低く、洗練されたデザインを採用。新しいフロントデザインはEVであるボルボの新しい顔として、最先端のピクセル技術を用いたヘッドライトを装着し、リアは低いルーフラインに合わせて印象的なデザインとした。

 内装は、ボルボの多くのドライバーが好むという高いシートポジションとしたほか、販売地域によって異なる場合があるとしつつ、このモデル独自のカラーやデコレーションのオプションも用意。また、ボルボのモデルとして初めて完全なレザーフリーを実現した。

 加えて、XC40 Rechargeと同様に、C40 RechargeにもGoogleと共同開発したAndroid OSをベースにしたインフォテイメントシステムを搭載。Googleマップ、Googleアシスタント、Google Playストアなど、Googleのアプリやサービスを内蔵し、無制限のデータ通信で優れたコネクティビティが可能となっている。さらに、ソフトウェアアップデートを無線で受けられるように設計されているため、工場から出荷された後も、時間の経過とともに改良されていくとのこと。

 パワートレーンは、前輪と後輪に1つずつ搭載されたツイン電気モーターで構成され、約40分で80%まで急速充電できる78kWhのバッテリーを搭載。WLTP走行サイクルでの航続距離は約420kmを想定としているものの、今後行なわれるソフトウェアのアップデートにより、さらに向上していく予定とされている。

 C40 Rechargeは、ゼロエミッションの未来に向けたボルボ・カーズのコミットメントの表れとし、ボルボ・カーズは、今後数年間でさらにいくつかのEVモデルを展開。2025年までに全世界の販売台数の50%を完全なEVで構成することを目指すとともに、2030年までには、販売するすべてのクルマを完全なEVにすると計画している。

 ボルボ・カーズのグローバル・コマーシャル・オペレーションの責任者であるレックス・カーセメーカーズ氏は「私たちはこれをボルボの未来と呼んでいます。それは、C40 Rechargeが単なる新車ではないからです。ボルボ初の電気自動車専用モデルであり、消費者の利便性を高めるためにオンライン化するという計画の重要なステップを担っているからです。つまり、全く新しいボルボなのです」とコメントしている。