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パイオニアとセレンスが戦略的パートナーシップ契約を締結 対話型AIを活用したインフォテインメント ソリューション開発へ

2021年6月8日 発表

 パイオニアは6月8日、米国のセレンス(Cerence Inc.)と、モビリティ向けにAIを活用した製品やサービスの開発に向けて戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。製品・サービスの詳細や導入のタイミングなどは確定次第アナウンスされる。

 同契約は、車載機器とモビリティサービスを提供するパイオニアと、自動車メーカーやモビリティ分野のOEMに対話型AIを提供するセレンス、両社の最先端技術と知見を組み合わせて、世界中のドライバーや乗客の移動体験を充実させる製品・サービスの開発を目的としている。

 両社は、パイオニアの技術力やソリューションサービスと、クラウドベースの対話型AIを活用したセレンスの自動車向けアシスタントプラットフォームをもとに、安全で快適、スマートな移動を実現し、直感的かつインテリジェントな移動体験を提供するハードウエアとソフトウエアを共同で開発するとしている。

 セレンス CEOのサンジェイ・ダワン氏は「AIとコネクティビティの進歩により、自動車メーカーは直感的で自然な車内体験を重要視することとなり、自動車のコクピットが一変しました。セレンスはパイオニアと共に、すべてのドライバーへこの車内体験を提供します。パイオニアの品質とイノベーションに向けた当社の素早いアプローチを組み合わせることで、あらゆるクルマをインテリジェントで、パーソナライズされたものへと変革させ、クルマの中にさまざまなデジタルライフをもたらす製品を提供することができます」とコメント。

 パイオニア 代表取締役 兼 社長執行役員の矢原史朗氏は「自動車のコネクテッド化が進み、ドライバーは車内にもたらされる膨大な量の情報に対して大きなストレスを感じています。また、COVID-19の影響で自動車の重要性が増しており、ドライバーと乗客の両方にとって、車内がより快適で楽しいものであることが求められています。パイオニアは、長年にわたりグローバル市場において車載デバイスを提供してきた実績を通じて、多くの知見を得ています。今後はセレンスと一緒に、市販向けに音声HMIを活用した前例のない新しい価値を創り出し、移動体験を次のレベルへと大きく変革させていきます」とコメントしている。