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三菱ふそう、オーストラリア向け中型トラック「ファイター」と大型トラック「ショーグン」を改良
2021年6月9日 16:37
- 2021年6月9日 発表
衝突被害軽減ブレーキシステムと欧州排出ガス規制「ユーロ6」に対応
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は6月9日、中型トラック「ファイター」と大型トラック「ショーグン」の新型モデルをオーストラリア市場に投入したと発表した。
これらの改良モデル投入により、オーストラリアではFUSOブランドの全トラックセグメントにおいて、衝突被害軽減ブレーキシステムと欧州排出ガス規制「ユーロ6」に対応もしくはそれ以上の基準に対応する技術を備えたトラックを販売することになる。
中型トラック「ファイター」
オーストラリア向けの中型トラックのファイターは、車両総重量11t~24tのバリエーションを備え、さまざまなホイールベースや駆動方式(6×4、6×2、4×2)で充実したラインアップをそろえたモデル。
安全面では、衝突被害軽減ブレーキ「AEBS(Advanced Emergency Braking System)」、車線逸脱警報装置「LDWS(Lane Departure Warning System)」、車両安定性制御装置「Electronic Stability Program(ESP)」などの最新安全装備を採用。また、走行中に車両左側の走行者や車両を感知する「アクティブ・サイドガード・アシスト(Active Sideguard Assist)」もこの改良モデルに搭載された。
今回、ファイターへの新規安全装置の導入により、FUSOはオーストラリアでの商用車ブランドとしては唯一、大中小型トラックの全セグメントで衝突被害軽減ブレーキシステムを搭載するブランドとなった。
大型トラック「ショーグン」
新型ショーグンの投入により、オーストラリア向け大型トラックのラインアップの拡大も実現。360HPを発生する7.7リッターエンジン(OM936型)を搭載した新たなショーグンを6×2および6×4モデルとして販売を開始。
オーストラリア向けに開発したこの車両は、2019年に発売を開始した既存モデルと同様に衝突被害軽減ブレーキ「ABA4(Active Brake Assist 4)」、車両安定性制御装置「ESP」などの安全装備に加え、運転注意力モニター機能と車線免脱警報システム「LDWS」を通じて必要な警告を行なう安全装置「アテンション・アシスト」を標準装備する。
トラックのブレーキを自動的に作動させ、衝突回避や被害の軽減を支援する「AEBS」は、2019年に小型トラック「キャンター」、そして2020年に新型小型バス「ローザ」に新機能として搭載。いずれも各セグメント初の試みとしてオーストラリア市場へ導入されている。
ショーグン、ファイター、キャンター、ローザは、MFTBCが完成車として輸出し、現地での販売・卸売りはダイムラー・トラック・アンド・バス・オーストラリアが統括。オーストラリア政府は、2050年までに交通事故による死亡者数と重傷者数をゼロにすることを目標とした「ビジョン・ゼロ」を掲げており、FUSO製品への先進安全装備の搭載はその方針を支えるもの。MFTBCは、安全性と信頼性の高いトラックやバスを提供することで、オーストラリアをはじめとする世界各地の交通安全へ対する社会的ニーズに引き続き応えていくとしている。