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マツダ、2021年期末生産開始の縦置きパワーユニットなど「中期技術・商品方針説明会」で映像公開
2021年6月18日 14:00
- 2021年6月17日 発表
マツダは、6月17日に発表した2030年に向けた新たな技術・商品の開発方針を説明する「中期技術・商品方針説明会」のプレゼンテーション映像を、マツダ公式YouTubeチャンネルで公開した。
同説明会のプレゼンテーションでは、同社 専務執行役員 研究開発・コスト革新統括 廣瀬一郎氏が登壇して、2020年来新たに公表した中期経営計画の見直しや2050年カーボンニュートラル化への挑戦をふまえた、2030年に向けた技術・商品の開発を方針を説明。
その中で、直近の活動として、2021年期末より生産開始するラージ商品群用の縦置きパワーユニットとして「ガソリンエンジン 48Vマイルドハイブリッド」「ガソリンエンジン プラグインハイブリッド」「ディーゼルエンジン 48Vマイルドハイブリッド」の写真が公開された。
マツダでは、このラージ商品群用の縦置きパワーユニットとスモール商品群用の横置きパワーユニットの両方に対応する「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャ」をベースにして、国ごとの電源事情や環境規制、ユーザーのニーズに応じて提供するマルチソリューションとして展開していく計画。
マツダでは基盤となる技術群をブロックとして段階的に積み上げる「ビルディングブロック戦略」をとっていることを説明した、廣瀬氏は「今期末生産開始のラージ群では世界各地の規制やお客さまのご要望を考慮し、縦置き型アーキテクチャにマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、直列4気筒、直列6気筒のガソリンエンジン、ディーゼルエンジンでの対応が可能なブロックをマルチソリューションアーキテクチャとして積み上げております。これによって SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャが完成します。このラージ商品群に関しましては、より詳細な技術内容の説明、そして体験の機会を設けさせていただく予定です」とその登場を予告した。
その「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャ」の商品としては、ハイブリッドモデル5車種、プラグインハイブリッドモデル5車種、EVモデル3車種を日本、欧州、米国、中国、アセアンを中心に2022年から2025年にかけて順次導入する予定。
さらに、「SKYACTIV EV専用スケーラブルアーキテクチャ」の商品として、2025年ごろから2030年にかけて複数のモデルを導入予定。これらの商品計画に基づき、2030年時点での生産における電動化比率は100%、EV比率は25%を想定していることが説明されている。