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ソニー、Ginza Sony Parkで「Sony Park展」開催 盛田昭夫氏生誕100年記念「Bar Morita」もオープン
2021年6月26日 05:45
- 2021年6月25日 開催
ソニーブランドの持ち株会社「ソニーグループ」とその傘下でGinza Sony Parkを運営する「ソニー企業」(以下両社併せてソニー)は、6月25日に報道発表を行ない、東京都港区にある同社が運営するGinza Sony Parkにおいて「Sony Park展」を6月26日~9月30日に開催すると発表した。
6月26日の開幕に先立って、6月25日には報道関係者などを対象にした発表会 兼 内覧会が行なわれ、会期中に行なわれる予定のプログラムの一部が公開された。
Sony Park展は、2024年に完成予定の「新Ginza Sony Park」に向けた建設工事が始められる2021年10月を前に、現在のGinza Sony Parkとしてのファイナルプログラムとなる。
ソニーが提供する技術や製品と、ソニーの音楽レーベル(ソニーミュージック)に所属するアーティストがコラボレーションした企画展が期間を変えて行なわれる計画になっており、6月26日~7月7日には岡崎体育さんとソニーが提供するコンソールゲーム機「PlayStation」のコラボレーションとなる「①ゲームは、社交場だ。」が開催され、その後も奥田民生さんやYOASOBIなどのアーティストとの企画展が順次行なわれる計画になっている。
今回の内覧会では岡崎体育さんとPlayStationのコラボとなる「①ゲームは、社交場だ。」が公開されたほか、ソニーグループ ブランド戦略部門/ソニー企業 代表取締役社長・チーフブランディングオフィサー 永野大輔氏によるプレゼンテーションなどが行なわれた。
ユニークさを追求するソニービルの跡地に作られたGinza Sony Parkで企画展
ソニーグループ ブランド戦略部門/ソニー企業 代表取締役社長・チーフブランディングオフィサー 永野大輔氏は、会見の冒頭でソニーグループがGinza Sony Parkを作り出した経緯などについて説明した。
永野氏は「2017年までここ(Ginza Sony Park)にはソニービルがありショールームなどに使われていた。しかし、お客さまにアンケートを採ると、”変わらないソニーの代名詞”といったご意見をいただくようになってしまっていた。そこでソニーが大きな赤字を出して苦しんでいたころにビルの建て替えプロジェクトを開始。ブランドコミュニケーションの一環として、Ginza Sony Parkの計画ができ上がっていった」と述べ、Ginza Sony Parkが巨額の赤字(2012年時で4567億円)に苦しんでいる事にソニー再生の一環として行なってきたプロジェクトだったと説明した。
「すぐにビルを建て替えるのではなく、Sony Parkという形にしたのは、このSony Parkもソニーの商品の1つであるという考え方をしたからだ。ソニー創業者の1人である盛田昭夫氏はソニーらしさとはユニークであることだと定義し、社員がユニークでなければユニークな製品は作れないといっていた。ユニークなモノ作りとは再定義であり、それを世の中に問うことだ。Ginza Sony Parkも公園のあり方を再定義して、チャレンジした」と述べ、ソニーのDNAと言えるユニークさの追求という考えに基づき、ソニービルの跡地にGinza SonyParkを設置した考えを説明した。そして開設以来の3年間でのべ800万人の顧客がGinza Sony Parkを訪れたと説明し、女性が6割、10~20代が50%を越えているなど顧客像を解説した。
そしてこれまでやった数々の企画展などについて紹介し、その組み合わせとして成功したパターンが「アーティストとテクノロジー、それにテーマを組み合わせてモノが成功しており、3つが合致することで人気を集めた。今回もその3つは一緒だが、テーマをビジネスに変更し、ソニーの6つの事業の多様性を感じてもらえるような企画展とした」と述べ、以下の6つの企画展を紹介した。
(1)ゲームは、社交場だ。(岡崎体育さん+PlayStation、6月26日~7月7日)
(2)音楽は、旅だ。(奥田民生さん+ソニーミュージック、7月13日~7月24日)
(3)ファイナンスは、詩だ。(東京スカパラダイスオーケストラ+ソニー生命保険、7月3日~8月10日)
(4)映画は、森だ。(millennium parade+ソニー・ピクチャーズ、8月16日~8月27日)
(5)半導体は、SFだ(YOASOBI+ソニー半導体、9月2日~9月13日)
(6)エレクトロニクスは、ストリートだ。(Creepy Nuts+ソニー、9月19日~9月30日)
また、ソニーの創業者である盛田昭夫氏をしのぶ「Bar Morita」などの取り組みが紹介され、そうした展示がソニービルの地下の駆体(建物の構造部分)を利用して展示されていることに意味があると説明した。
過去の全世代のPlayStationがプレイできる試遊台やGTスポーツをプレイできるコクピットなど
そうしたプレゼンテーションの後、岡崎体育さんとPlayStationのコラボ企画である「①ゲームは、社交場だ。」の展示が公開された。展示会場では、PlayStationのゲームなどが流されている他、歴代のゲームパッド、さらには初代PlayStation、PlayStation 2、Play Station 3、PlayStation 4などの歴代PlayStationが実際にプレイできるコーナーや、PlayStation 5にプレインストールされている「ASTRO's PLAYROOM」を大型プロジェクターでプレイできるコーナーなどが用意されていたほか、グランツーリスモSPORTSのプレイできるレーシングコクピットが用意されており、実施に試遊することが可能になっている。