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F1第8戦シュタイアーマルクGP、レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが独走で2連勝 ホンダは1991年以来の4連勝
2021年6月27日 23:43
6月25日~27日の3日間にわたり、オーストリア共和国シュタイアーマルク州のレッドブル・リンクにおいて、F1第8戦シュタイアーマルクGPが開催された。本来この週末にはフランスGPが計画されていたが、フライアウェイのグランプリが中止になった影響で、フランスGPは先週に前倒しになり、今週末と来週末と2周連続でレッドブル・リンクでGPが開催されることになり、今週末はシュタイアーマルク州の名前を冠してシュタイアーマルクGPとして開催されることになった。
予選ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)が、レッドブルの所有するホームコースで見事なポールポジションを決めた。1周が約64秒しかない短いコースでメルセデス勢に約0.2秒という大差をつける結果となった。2位はメルセデスのバルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)、3位はルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)。
ボッタス選手はFP2のピットレーンでスピンしたことにより3グリッド降格のペナルティで5番グリッドからスタートに。これによりハミルトン選手が2番グリッドに繰り上がってレースがスタートした。レッドブル・ホンダのもう1台セルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)は4番グリッドからスタート、アルファタウリ・ホンダ勢はピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)が6番グリッドから、角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)は11番グリッドからスタートになった。
決勝レースでは上位陣はグリッド順にスタートした。レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手と2位ハミルトン選手が3位のランド・ノリス選手(4号車 マクラーレン・メルセデス)以下を引き離す展開になった。
レッドブル・ホンダのペレス選手、メルセデスのボッタス選手はノリ選手に引っかかり、フェルスタッペン選手とハミルトン選手のマッチレースになっていった。
レースが動いたのは27周目。まずペレス選手がタイヤ交換、しかしレッドブルとしては失敗の部類にとなる4.7秒のピットストップ。その翌周にボッタス選手がピットに入るとボッタス選手が前に出る。さらにその翌周にハミルトン選手、さらにその翌々周にトップのフェルスタッペン選手がピットに入り、フェルスタッペン選手はトップを維持したままコースに戻った。
上位陣の順位はフェルスタッペン選手(レッドブル)、ハミルトン選手(メルセデス)、ボッタス選手(メルセデス)、ペレス選手(レッドブル)となり、トップ4は全車ハードタイヤでゴールを目指すことになった。
後半ペレス選手がタイヤ交換を行なって追い上げたものの、レースはそのままの順位でゴールとなり、優勝はホンダのフェルスタッペン選手。
先週末のフランスGPに次いで2連勝となり、今シーズン4勝目。これでホンダパワーユニットとしては、モナコGPから4連勝となった。2位は最後の2周でタイヤ交換して、最終ラップにファステストタイムをマークしたメルセデスのハミルトン選手。3位は最後の最後までボッタス選手とペレス選手の争いになったが、最終的に0.5秒差までつまったものの、ボッタス選手が守り切って3位となった。ペレス選手は4位。
これで、フェルスタッペン選手のドライバー選手権、そしてレッドブル・ホンダのコンストラクターズ選手権のどちらもホンダパワーユニット勢がランキングトップを維持したまま、来週末に同じレッドブル・リンクで開催されるオーストリアGPに臨むことになる。
2人の世界チャンピオンに挟まれてロングスティントを走った角田裕毅選手は10位入賞
ピエール・ガスリー選手は、スタートしてすぐ失速気味となり、フェラーリのシャルル・ルクレール選手(16号車 フェラーリ)と接触。これで左リアが壊れ、そのままピットガレージに入りリタイアとなった。
角田選手はスタートして1周目の終わりにリカルド選手に抜かれたが、序盤で抜き返し、前を走るジョージ・ラッセル選手(63号車 ウイリアムズ・メルセデス)と8位を争うレースになった。ピットストップを終えると、前を走るフェルナンド・アロンソ選手(14号車 アルピーヌ・ルノー)と後ろを走るセバスチャン・ベッテル選手(5号車 アストンマーティン・メルセデス)に挟まれてのロングスティントでタイヤを管理しながら走るという難しいレースを行なうことになった。
その後はベッテル選手をオーバーテイクしてきたフェラーリのルクレール選手とのレースになり、前のアロンソ選手のオーバーテイクを狙いながら、後ろから来るルクレール選手をブロックするという難しい状況に。結局新しいミディアムタイヤでチャージしているルクレール選手には抗しきれず、1つ順位を落とした。しかし、その後確実にレースを走りきって、10位に入り、貴重な1ポイントをチームに持ち帰った。
F1第8戦シュタイアーマルクGP 決勝結果
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | 周回数 | タイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 71 | 1時間22分18秒925 | 25 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 71 | +35.743秒 | 19 |
3 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 71 | +46.907秒 | 15 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・レーシング・ホンダ | 71 | +47.434秒 | 12 |
5 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 70 | +1周 | 10 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 70 | +1周 | 8 |
7 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 70 | +1周 | 6 |
8 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・メルセデス | 70 | +1周 | 4 |
9 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ・ルノー | 70 | +1周 | 2 |
10 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 70 | +1周 | 1 |
11 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 70 | +1周 | 0 |
12 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・メルセデス | 70 | +1周 | 0 |
13 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン・メルセデス | 70 | +1周 | 0 |
14 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ・ルノー | 70 | +1周 | 0 |
15 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 70 | +1周 | 0 |
16 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース・フェラーリ | 69 | +2周 | 0 |
17 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ・メルセデス | 68 | +3周 | 0 |
18 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース・フェラーリ | 68 | +3周 | 0 |
NC | 63 | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ・メルセデス | 36 | DNF | 0 |
NC | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1 | DNF | 0 |
※ルイス・ハミルトン選手に最速ラップポイントとして1ポイント追加
ドライバーランキング(F1第8戦シュタイアーマルクGP終了後)
順位 | ドライバー | 国 | 車両 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | NED | レッドブル・レーシング・ホンダ | 156 |
2 | ルイス・ハミルトン | GBR | メルセデス | 138 |
3 | セルジオ・ペレス | MEX | レッドブル・レーシング・ホンダ | 96 |
4 | ランド・ノリス | GBR | マクラーレン・メルセデス | 86 |
5 | バルテリ・ボッタス | FIN | メルセデス | 74 |
6 | シャルル・ルクレール | MON | フェラーリ | 58 |
7 | カルロス・サインツ | ESP | フェラーリ | 50 |
8 | ピエール・ガスリー | FRA | アルファタウリ・ホンダ | 37 |
9 | ダニエル・リカルド | AUS | マクラーレン・メルセデス | 34 |
10 | セバスチャン・ベッテル | GER | アストンマーティン・メルセデス | 30 |
11 | フェルナンド・アロンソ | ESP | アルピーヌ・ルノー | 19 |
12 | ランス・ストロール | CAN | アストンマーティン・メルセデス | 14 |
13 | エステバン・オコン | FRA | アルピーヌ・ルノー | 12 |
14 | 角田裕毅 | JPN | アルファタウリ・ホンダ | 9 |
15 | キミ・ライコネン | FIN | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 1 |
16 | アントニオ・ジョビナッツィ | ITA | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 1 |
17 | ジョージ・ラッセル | GBR | ウイリアムズ・メルセデス | 0 |
18 | ミック・シューマッハ | GER | ハース・フェラーリ | 0 |
19 | ニキータ・マゼピン | RAF | ハース・フェラーリ | 0 |
20 | ニコラス・ラティフィ | CAN | ウイリアムズ・メルセデス | 0 |
コンストラクターランキング(F1第8戦シュタイアーマルクGP終了後)
順位 | チーム | ポイント |
---|---|---|
1 | レッドブル・レーシング・ホンダ | 252 |
2 | メルセデス | 212 |
3 | マクラーレン・メルセデス | 120 |
4 | フェラーリ | 108 |
5 | アルファタウリ・ホンダ | 46 |
6 | アストンマーティン・メルセデス | 44 |
7 | アルピーヌ・ルノー | 31 |
8 | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 2 |
9 | ウイリアムズ・メルセデス | 0 |
10 | ハース・フェラーリ | 0 |