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F1第8戦シュタイアーマルクGP、レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが独走で2連勝 ホンダは1991年以来の4連勝

ポール・トゥ・ウインで優勝したマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ) (C)Getty Images / Red Bull Content Pool

 6月25日~27日の3日間にわたり、オーストリア共和国シュタイアーマルク州のレッドブル・リンクにおいて、F1第8戦シュタイアーマルクGPが開催された。本来この週末にはフランスGPが計画されていたが、フライアウェイのグランプリが中止になった影響で、フランスGPは先週に前倒しになり、今週末と来週末と2周連続でレッドブル・リンクでGPが開催されることになり、今週末はシュタイアーマルク州の名前を冠してシュタイアーマルクGPとして開催されることになった。

 予選ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)が、レッドブルの所有するホームコースで見事なポールポジションを決めた。1周が約64秒しかない短いコースでメルセデス勢に約0.2秒という大差をつける結果となった。2位はメルセデスのバルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)、3位はルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)。

 ボッタス選手はFP2のピットレーンでスピンしたことにより3グリッド降格のペナルティで5番グリッドからスタートに。これによりハミルトン選手が2番グリッドに繰り上がってレースがスタートした。レッドブル・ホンダのもう1台セルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)は4番グリッドからスタート、アルファタウリ・ホンダ勢はピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)が6番グリッドから、角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)は11番グリッドからスタートになった。

 決勝レースでは上位陣はグリッド順にスタートした。レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手と2位ハミルトン選手が3位のランド・ノリス選手(4号車 マクラーレン・メルセデス)以下を引き離す展開になった。

 レッドブル・ホンダのペレス選手、メルセデスのボッタス選手はノリ選手に引っかかり、フェルスタッペン選手とハミルトン選手のマッチレースになっていった。

Race Highlights | 2021 Styrian Grand Prix

 レースが動いたのは27周目。まずペレス選手がタイヤ交換、しかしレッドブルとしては失敗の部類にとなる4.7秒のピットストップ。その翌周にボッタス選手がピットに入るとボッタス選手が前に出る。さらにその翌周にハミルトン選手、さらにその翌々周にトップのフェルスタッペン選手がピットに入り、フェルスタッペン選手はトップを維持したままコースに戻った。

 上位陣の順位はフェルスタッペン選手(レッドブル)、ハミルトン選手(メルセデス)、ボッタス選手(メルセデス)、ペレス選手(レッドブル)となり、トップ4は全車ハードタイヤでゴールを目指すことになった。

 後半ペレス選手がタイヤ交換を行なって追い上げたものの、レースはそのままの順位でゴールとなり、優勝はホンダのフェルスタッペン選手。

 先週末のフランスGPに次いで2連勝となり、今シーズン4勝目。これでホンダパワーユニットとしては、モナコGPから4連勝となった。2位は最後の2周でタイヤ交換して、最終ラップにファステストタイムをマークしたメルセデスのハミルトン選手。3位は最後の最後までボッタス選手とペレス選手の争いになったが、最終的に0.5秒差までつまったものの、ボッタス選手が守り切って3位となった。ペレス選手は4位。

 これで、フェルスタッペン選手のドライバー選手権、そしてレッドブル・ホンダのコンストラクターズ選手権のどちらもホンダパワーユニット勢がランキングトップを維持したまま、来週末に同じレッドブル・リンクで開催されるオーストリアGPに臨むことになる。

2人の世界チャンピオンに挟まれてロングスティントを走った角田裕毅選手は10位入賞

 ピエール・ガスリー選手は、スタートしてすぐ失速気味となり、フェラーリのシャルル・ルクレール選手(16号車 フェラーリ)と接触。これで左リアが壊れ、そのままピットガレージに入りリタイアとなった。

 角田選手はスタートして1周目の終わりにリカルド選手に抜かれたが、序盤で抜き返し、前を走るジョージ・ラッセル選手(63号車 ウイリアムズ・メルセデス)と8位を争うレースになった。ピットストップを終えると、前を走るフェルナンド・アロンソ選手(14号車 アルピーヌ・ルノー)と後ろを走るセバスチャン・ベッテル選手(5号車 アストンマーティン・メルセデス)に挟まれてのロングスティントでタイヤを管理しながら走るという難しいレースを行なうことになった。

 その後はベッテル選手をオーバーテイクしてきたフェラーリのルクレール選手とのレースになり、前のアロンソ選手のオーバーテイクを狙いながら、後ろから来るルクレール選手をブロックするという難しい状況に。結局新しいミディアムタイヤでチャージしているルクレール選手には抗しきれず、1つ順位を落とした。しかし、その後確実にレースを走りきって、10位に入り、貴重な1ポイントをチームに持ち帰った。

マックス・フェルスタッペン選手 (C)Getty Images / Red Bull Content Pool

F1第8戦シュタイアーマルクGP 決勝結果

順位号車ドライバー車両周回数タイムポイント
133マックス・フェルスタッペンレッドブル・レーシング・ホンダ711時間22分18秒92525
244ルイス・ハミルトンメルセデス71+35.743秒19
377バルテリ・ボッタスメルセデス71+46.907秒15
411セルジオ・ペレスレッドブル・レーシング・ホンダ71+47.434秒12
54ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス70+1周10
655カルロス・サインツフェラーリ70+1周8
716シャルル・ルクレールフェラーリ70+1周6
818ランス・ストロールアストンマーティン・メルセデス70+1周4
914フェルナンド・アロンソアルピーヌ・ルノー70+1周2
1022角田裕毅アルファタウリ・ホンダ70+1周1
117キミ・ライコネンアルファロメオ・レーシング・フェラーリ70+1周0
125セバスチャン・ベッテルアストンマーティン・メルセデス70+1周0
133ダニエル・リカルドマクラーレン・メルセデス70+1周0
1431エステバン・オコンアルピーヌ・ルノー70+1周0
1599アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ・レーシング・フェラーリ70+1周0
1647ミック・シューマッハハース・フェラーリ69+2周0
176ニコラス・ラティフィウイリアムズ・メルセデス68+3周0
189ニキータ・マゼピンハース・フェラーリ68+3周0
NC63ジョージ・ラッセルウイリアムズ・メルセデス36DNF0
NC10ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1DNF0

※ルイス・ハミルトン選手に最速ラップポイントとして1ポイント追加

ドライバーランキング(F1第8戦シュタイアーマルクGP終了後)

順位ドライバー車両ポイント
1マックス・フェルスタッペンNEDレッドブル・レーシング・ホンダ156
2ルイス・ハミルトンGBRメルセデス138
3セルジオ・ペレスMEXレッドブル・レーシング・ホンダ96
4ランド・ノリスGBRマクラーレン・メルセデス86
5バルテリ・ボッタスFINメルセデス74
6シャルル・ルクレールMONフェラーリ58
7カルロス・サインツESPフェラーリ50
8ピエール・ガスリーFRAアルファタウリ・ホンダ37
9ダニエル・リカルドAUSマクラーレン・メルセデス34
10セバスチャン・ベッテルGERアストンマーティン・メルセデス30
11フェルナンド・アロンソESPアルピーヌ・ルノー19
12ランス・ストロールCANアストンマーティン・メルセデス14
13エステバン・オコンFRAアルピーヌ・ルノー12
14角田裕毅JPNアルファタウリ・ホンダ9
15キミ・ライコネンFINアルファロメオ・レーシング・フェラーリ1
16アントニオ・ジョビナッツィITAアルファロメオ・レーシング・フェラーリ1
17ジョージ・ラッセルGBRウイリアムズ・メルセデス0
18ミック・シューマッハGERハース・フェラーリ0
19ニキータ・マゼピンRAFハース・フェラーリ0
20ニコラス・ラティフィCANウイリアムズ・メルセデス0

コンストラクターランキング(F1第8戦シュタイアーマルクGP終了後)

順位チームポイント
1レッドブル・レーシング・ホンダ252
2メルセデス212
3マクラーレン・メルセデス120
4フェラーリ108
5アルファタウリ・ホンダ46
6アストンマーティン・メルセデス44
7アルピーヌ・ルノー31
8アルファロメオ・レーシング・フェラーリ2
9ウイリアムズ・メルセデス0
10ハース・フェラーリ0