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ポルシェ、「マカン」改良モデルの受注開始 導入する3バージョンすべて出力向上

2021年7月20日 受注開始

754万円~1188万円

ミドルサイズSUV「マカン」を改良

 ポルシェジャパンは7月20日、改良したミドルサイズSUV「マカン」の受注を開始した。価格は「マカン」が754万円、「マカンS」が977万円、「マカンGTS」が1188万円。いすれもステアリング位置は右のみの設定。

 今回発売される3バージョンは、すべて先代よりも大幅に出力が増大。フラグシップモデルのマカンGTSが搭載するV型6気筒2.9リッターツインターボエンジンは先代を44kW(60PS)上まわる最高出力324kW(440PS)を発生し、スポーツクロノパッケージ仕様車は0-100km/h加速4.3秒、最高速は272km/hに達する。マカンSのV型6気筒2.9リッターツインターボエンジンは先代を20kW(26PS)上まわる最高出力280kW(380PS)を発生し、0-100km/h加速4.6秒、最高速は259km/h。マカンのエントリーバージョンは新開発の4気筒ターボエンジンを搭載しており、最高出力195kW(265PS)、0-100km/h加速6.2秒をマークし、最高速は232km/h。すべてのエンジンにポルシェの7速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)とポルシェトラクションマネジメント(PTM)4WDシステムが組み合わされる。

 シャシーにおいては、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)をマカンはオプション装備、SおよびGTSモデルは標準装備。ダンパー特性などの要素がモデル専用に再適合化されており、個々のホイールの減衰力を連続的にアクティブに調整する。

 また、マカンGTSではボディを10mm低く設定するスポーツエアサスペンションを標準装備し、エアサスペンションのフロントアクスルの剛性は先代より10%高く、リアアクスルで15%高くなった。オプションのGTSスポーツパッケージを装備すると、パフォーマンスタイヤを備えた21インチ GTデザインホイール、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)、およびスポーツクロノパッケージがダイナミックな性能をさらに高めてくれる。

マカンS

 エクステリアではノーズまわりを再設計し、マカンGTSのノーズセクションの中央部とその他のエレメントはブラック仕上げとし、リアまわりでは技術的なデザインを取り入れたディフューザーを採用。フロントエンドには新しい立体構造が採用されており、同様の構造を備えたサイドブレードもオプションで用意される。LEDヘッドライトのポルシェダイナミックライトシステム(PDLS)とスポーツデザインエクステリアミラーは全モデルに標準装備される。

 ボディカラーではパパイヤメタリックとゲンチアンブルーメタリック、GTSスポーツパッケージを備えたマカンGTSのパイソングリーンを含む、合計14色を用意。標準装備ホイールも大径化され、マカンは19インチ、マカンSは20インチ、マカンGTSは21インチとなり、7種類の新しいホイールデザインも追加で用意される。

マカンGTS
マカンGTS(GTSスポーツパッケージ装着車)

 インテリアではエレガントな最新デザインのセンターコンソールを用い、触覚スイッチの代わりにタッチパネルを採用した新しい操作コンセプトを導入。整理されたコントロールモジュールの中央にはコンパクトになった新しいセレクターレバーが備わり、ダッシュボード上部のアナログ時計も標準装備される。

 また、GTSスポーツパッケージを選択するとダイナミクスのメリットとエクステリアのブラックハイライトに加えてインテリアも専用となり、18way電動調節機能付スポーツシート、カーボンインテリアパッケージ、エクステンデッドレザーエレメントを備えたRace-Texインテリア、さまざまなアイテムのコントラストステッチ、およびパイソングリーンの“GTS”ロゴなどが採用される。

ポルシェ新型マカン(1分6秒)