ニュース

日産、新型「Z」世界初公開 アシュワニ・グプタCOO「昔も今も最高のスポーツカー」

2021年8月17日(現地時間)公開

 日産自動車は8月17日(現地時間)、新型「Z」(米国市場向けモデル)を米ニューヨークで開催された特別イベントで世界初公開。日産の最高執行責任者(COO)であるアシュワニ・グプタ氏がイベントに登壇して新型Zの特徴を紹介した。

 今回公開された米国市場向けの新型Zには「Sport」と「Performance」の2グレードと、240台の限定生産の「Proto Spec」を用意。新型Zは2022年春に米国で発売予定で、日本仕様の新型「フェアレディZ」については、今冬発表予定としている。

【中継】All-new Nissan Z (米国モデル)オンライン発表会

 イベントに登壇したグプタ氏は、新型Zの誕生に「日産は世界規模の変革プラン『NISSAN NEXT』を立ち上げました。その際に、われわれの事業、そしてわれわれの文化と製品を再定義することになりました」と語り、新型Zは、NISSAN NEXTのもと、新たな情熱に基づき車両の開発設計が行なわれたモデルであることを強調した。

 また、グプタ氏は「Zはいつの時代も意欲的であり、手が届くスポーツカーであり、夢と現実の交差点にありました。Zはレースにも出ましたし、日常的にも運転されております。また、Zが記憶に残るクルマの旅や代々受け継がれる遺産となり、Zは私どもの日常となりました」と歴代Zが築き上げたポジションを示した。

2023 新型「Z」(米国市場)「Performance」グレード

 新型Zを紹介するセッションでは、最高出力400馬力(405PS)、最大トルク350lb-ft(475Nm)/5600rpmを発生する新開発のV型6気筒 3.0リッターツインターボエンジンを搭載して、トランスミッションは、6速MTか新開発の9速ATを選択できようにしたことを強調。

 また、新型Zのコックピットは3つのエリアに分かれ、メーターパネルには12.3インチ・フルデジタルメーターディスプレイを採用し、インストルメントパネル上にはアナログの3連メーター(ブースト計、ターボスピード計、電圧計)を配置。コンソール部分には、8インチあるいは9インチのタッチスクリーンディスプレイを採用。Apple CarPlayやAndroid Autoとつなげることができ、NissanConnectやWiFi ホットスポットなども提供することなどが説明された。

 新型Zについてグプタ氏は、「Zはエンジンやインテリアだけではなく、足まわりのサスペンション、ステアリング、これらすべてエンジニアによってチューニングされ、Zがドライバーとクルマの一体感を提供します。そして、本当のパフォーマンスを持つグランドツーリングマシンであり、Z愛好家をゾクゾクさせるもので、また新しいZファンを創出するわけです」との狙いを話した。

 イベントを締めくくりとして、グプタ氏は「新型Zは、2022年の春にアメリカのマーケットにやってきます。皆さんはこのクルマをじっくりご覧になりたいと思うでしょう、そして世界各国の皆さんに申し上げます、Zというのは昔も今も最高のスポーツカーです。ありがとうございます」とコメントした。