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トライアンフ、新型「スピード トリプル 1200 RR」 究極のロード向けスポーツバイク

2021年9月14日 発表

228万5000円~231万7500円

「スピード トリプル」シリーズ最高峰の気品とパフォーマンス

 トライアンフモーターサイクルズジャパンは9月14日、新型「スピード トリプル 1200 RR」を発表した。2022年1月発売予定で、価格はボディカラー「クリスタルホワイト×ストームグレー」が228万5000円、同じく「レッドホッパー×ストームグレー」が231万7500円。

 新型のスピード トリプル 1200 RRは、独特の英国の気品と爽快な実世界のパフォーマンスを組み合わせるという英国の誇り高い伝統を反映するように設計されたモデル。トライアンフでは、カフェレーサーを現代風にアレンジした、究極のロード向けスポーツバイクと位置付けている。

 トライアンフのモダンなロードスターアイコンのスタイルとデザインで、特徴的なシングルラウンドヘッドライトセットアップを組み込むよう形を整えられた、新設計コックピットフェアリングが、即座に認識できる外観とよりスポーツに焦点を合わせたノーズの低いライディングポジションとシルエットを実現している。

 また、ケーブルとホースを巧みに隠すことで、コックピットエリア全体をシンプルに造形。新しいカーボンファイバーインフィルパネルは、タンク、フェアリング、コックピットに特別なディテールを追加し、カーボンファイバーサイドパネルと美しいカーボンファイバーフロントマッドガードと組み合わせることで、RRの精巧な細部へのこだわりを表現した。

 ボディカラーは、リッチで光沢のある色の組み合わせのレッドホッパー×ストームグレーと、プレミアムゴールドのディテールが印象的なクリスタルホワイト×ストームグレーの2色を設定。簡単に交換して二人乗りができるようになる「ピリオンシート」も付属する。

ボディカラー:レッドホッパー×ストームグレー
ボディカラー:クリスタルホワイト×ストームグレー

スピード トリプル史上もっとも爽快な走り

 鋳造アルミフレームを備えた軽量コンパクトなシャシーの新型スピード トリプル 1200 RRは、レーシングモデル「ストリート トリプル 765 RS」の俊敏性と正確なハンドリング性能をそのまま受け継ぎつつ、さらに新しいエルゴノミクスとより高度な装備によってそのスペックをさらに高いレベルへと引き上げたという。

 フォーカスクリップオンハンドルバーは「スピード トリプル 1200 RS」よりも135mm低く、50mm前方になり、あわせてフットペダルの位置も調整済み。シートの高さは乗り降りしやすい830mmとし、快適性を損なうことなく魅力的な乗り心地を実現。また、ナローなタンク、スカルプテッドシートプロファイルと組み合わせることで、高い快適性とコントロール性を両立させている。

レーシングモデル「ストリート トリプル 765 RS」のハンドリング性能を継承
「スピード トリプル 1200 RS」とエンジンは同じスペックとなる

 前後のサスペンションは最先端のオーリンズ製電子制御セミアクティブサスペンション「スマートEC 2.0」を採用し、専用にセッティングが施されている特別仕様。ライディング中でもTFTディスプレイを介して調整可能で、高度なサスペンションコントロールユニットにより、ライディングスタイル、速度、加速などの情報を常時把握し、それに応じてコンプレッションとリバウンドダンピングの両方を自動的に調整するという。

 フロントブレーキは、ブレンボ製の軽量ツインモノブロックキャリパーと320mm径の軽量フローティングディスクを装備し、リアブレーキも同じくブレンボ製のツインピストンキャリパーと220mm径シングルディスクを装備。また、スパン(間隔)とレシオ(割合)を調整できるマルチクリックシステムを備えたブレンボ製のフロントブレーキレバーも装備していて、ライダーの好みの効き具合に調整することで、常に最大限の快適性とブレーキ性能を発揮できる。

 鋳造17インチの軽量アルミホイールには高性能なピレリ「Diablo Supercorsa SP V3」が装着され、 サーキットと公道の両方で驚異的なレスポンス、安定性、グリップを実現している。オプションでサーキット専用タイヤとなるピレリ「Diablo Supercorsa SC2 V3」も設定している。

 パワートレーンは、スピード トリプル 1200 RSに搭載されている1160ccトリプルエンジンと同じ仕様で、レブリミットは11150rpmに設定され、しっかりとした低/中回転域のトルクと出力特性を持ちつつ、最高出力180PS/10750rpm、最大トルク125Nm/9000rpmを発生。スタック型6速ギヤボックスはコンパクトかつ軽量で、エンジンパワー曲線に沿うように最適化させたことで滑らかなギヤチェンジを実現。軽量のスリップアシストクラッチは、負荷がかかっているときにクラッチを強制的に結合し、エンジンからギヤボックスにより多くの動力を伝達できるように制御する。

 コクピットはMy Triumphコネクティビティシステムが標準装備され、フルカラー5インチTFTディスプレイを装備。AndroidおよびiOSと互換性があり、通話と音楽の操作、ターンbyターンナビゲーション(Googleと開発)、およびGoProコントロールシステムを搭載。夜間でも見やすいバックライト付きスイッチキューブを介して操作する。さらにサーキットでタイム計測に使えるラップタイマーも内蔵。ライディングモードは「ロード」「レイン」「スポーツ」「トラックモード」「オリジナル設定」の5種類で、これもTFTディスプレイで選択できる。フルキーレスシステムやクルーズコントロールなども搭載されている。

フルカラー5インチTFTディスプレイを装備

 さらにモータースポーツで培ってきた知見を活かして開発された、シフトアシスト(シフトアップ/シフトダウンクイックシフター)も装備し、高度なセンサーによりレーシングマシンと同様に、シフトアップとシフトダウンの両方を多数のパラメーターに対して完全にマッピングすることが可能という。

1万マイル(1万6000km)または12か月(いずれか早い方)のサービスインターバルが付属するほか、2年間の走行距離無制限保証も付いている。さらに、1年または2年の延長も可能となっている
新型「スピード トリプル 1200 RR」仕様諸元