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レクサスの新型「NX」がパイオニアのサウンドシステムを採用

2021年10月7日 発表

サブウーファーを含む10個のスピーカーと8チャンネルフルデジタルアンプで構成

 パイオニアは10月7日、同社のサウンドシステムが、レクサスのラグジュアリークロスオーバーSUV新型「NX」に標準装着されたことを発表した。

 このシステムは、レクサス初の高効率バスレフ構造を採用したリアスピーカーや、ボディ骨格を活用したサブウーファーを含む10個のスピーカーと、パイオニアが長年培ってきた高音質技術に加えて最新のデジタル信号処理技術を搭載した8チャンネルフルデジタルアンプで構成される「レクサスプレミアムサウンドシステム」で、車両のコンセプト「Vital×Tech Gear」に基づき、躍動感ある質感の高いクリアな低音再生と、開放的なステージと車室内空間との自然なつながりを実現している。

 リアのドアには、車室内の音響解析に基づき、ドア上部に中高域スピーカーを、ドア下部に低域の出口であるダクトを最適に配置した高効率バスレフスピーカーをレクサスで初搭載。この構造により5.5cmの小口径スピーカーながら16cmフルレンジスピーカー相当の低域再生、同フルレンジスピーカー以上の高域再生が可能になり、1つのスピーカーでより広い帯域再生を実現した。また、ドア上部から再生される中高域により、高い位置での音像とステージ感を実現すると同時に、ドア下部から再生される低域により量感豊かな低音も実現したという。

レクサス初の車両構造を活用したボックスサブウーファーを搭載

 バックドア付近に、ボディ骨格の空洞となっている部分(ロアバック)をボックス容積として活用することで、サブウーファー自身のボックスを小型化したボックスサブ―ウーファーを、レクサスで初めて搭載した。この構造により、大容量ボックスと同じような重低音再生を実現しながら、従来圧迫していた荷室スペースを確保。さらに車両剛性の高いロアバックにボックスを取り付けることで、躍動感のある質感の高いクリアな低音再生を実現した。

8チャンネルフルデジタルClass-Dアンプと10個のスピーカーで構成されたサウンドシステム。パイオニアが長年培ってきた独自の音響技術を活かし、忠実な原音再生を実現する

 そのほかにも、新開発の8チャンネルフルデジタルClass-Dアンプは、小型軽量化や省電力化を実現しながら、CD音源(44.1kHz/16bit)よりも高音質なハイレゾ音源(96kHz/24bit)の再生にも対応。パイオニア独自の最新音響解析技術を用いた音響チューニングが施されたことで、広がりのあるステージ、クリアな中高音、重厚でキレのある低音と洗練された音場空間を創出。さらに、パイオニア独自アルゴリズムによるアップコンバート機能も搭載し、CD音源だけでなく、圧縮音源(MP3、AACなど)もハイレゾ音源相当の高音質で楽しむことができるとした。