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ブガッティ-リマック合弁会社が正式スタート、ポルシェとブガッティとリマックの3社合同プロジェクト

2021年11月2日(現地時間) 発表

 ポルシェAG、ブガッティ、リマックは11月2日(現地時間)、3社の合同プロジェクトの1つ、ブガッティ-リマックの合弁会社を11月1日にスタートさせたと発表した。

 スヴェタネデルハ(クロアチア)を拠点とするブガッティとリマックの合弁会社のCEOには、リマック・アウトモビリの創設者兼CEOのマテ・リマック氏が就任。

 ポルシェAGは、ブガッティ-リマックの戦略的パートナーとして主要な役割を果たし、ポルシェの取締役会会長であるオリバー・ブルーメ氏と財務担当役員のルッツ・メシュケ氏が、この合弁会社の監査役会に参加する。

 ブガッティ-リマックは、リマックグループが55%とポルシェAGが45%を所有。合弁事業の枠組みの中で、「ブガッティ」と「リマック・アウトモビリ」は引き続き独立したブランドとメーカーとして運営され、ザグレブ(クロアチア)とモルスハイム(フランス)のそれぞれの生産拠点と流通チャネルを維持する。

 ブガッティ-リマックは、ザグレブ近くのスヴェタネデルハに本社を置く。現在2億ユーロの費用で建設されている新しいリマックキャンパスへの移転は、2023年に計画されている。これは、ブガッティ-リマックの共同研究開発施設の場所でもあり、20万m 2 の敷地で2500人が働くことになる。ブガッティ-リマックの合弁事業においては、ザグレブに約300人、モルスアイムに約135人の約435人の従業員でスタート。

 なお、ブガッティの現在のCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏については、2021年10月31日にその職を辞任し、ランボルギーニの社長としての役割に専念する。すべてのブガッティモデルについてはモルスアイムの工場で引き続き生産され、現地での雇用は長期的に保護。この新しいプロジェクトは、ブガッティとリマックそれぞれの強みと魅力をさらに強化するものとしている。

ポルシェAG 取締役会会長 オリバー・ブルーメ氏

 ポルシェAGのブルーメ氏は「この合併は、関係するすべての人にとって完璧なソリューションです。一緒になって、私たちは強力な自動車会社を形成しています」と述べるとともに「私たちは、伝統的な一流ブランドであるブガッティを未来に向けることで、付加価値を付けることに成功しました。ブガッティは魅力と情熱を象徴しています。リマックは、かなりの技術的専門知識を持つ革新者です。ステファン・ヴィンケルマンの並外れた貢献に感謝します。彼は素晴らしい仕事をしました」とコメント。

ポルシェAG 財務担当役員のルッツ・メシュケ氏

 ポルシェ社内では、合弁事業はオペレーションラッシュと呼ばれ、ポルシェは2018年にリマックのパートナーとなり、それ以来着実に関与を増やしてきた。メシュケ氏は「その名の通り、すべてが非常に迅速に進みました」と説明するとともに「私たちの戦略的投資チェーンは今、成功裏に終わりに近づいています。そもそも、多くの分野で多くの説得力が必要でした。最後の仕事は、組織的なハードルを克服することでした。ザグレブ、モルスハイム、ヴォルフスブルク、シュトゥットガルトのチームは非常に熱心に取り組んでおり、新しい会社を明るい未来に向けて導くことは間違いありません」と話した。

リマック・アウトモビリの創設者兼CEOのマテ・リマック氏

 ブガッティ-リマックの合弁事業のCEOとなるマテ・リマック氏は「成功が約束された新しい融合を主導できたことは光栄です。革命的でエキサイティングな新しい章の始まりです」と述べるとともに、「リマックとブガッティ以上によい組み合わせを見つけるのは難しいでしょう。リマックの素早いオペレーションと電動化テクノロジーは、ブガッティの素晴らしいヘリテージと職人技を完璧に補完します。こらから起こる素晴らしいプロジェクトにご期待ください」との意気込みをコメントしている。