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ポルシェ×リマック、新ハイパーカーメーカー「ブガッティ-リマック」発表
2021年7月6日 18:36
- 2021年7月6日(現地時間)発表
伝統と革新が融合する合弁会社の設立に合意
ポルシェAGとリマックは7月6日(現地時間)、ブガッティを組み込んだ合弁会社の設立合意を発表すると同時に、ポルシェAG取締役会会長のオリバー・ブルーメ氏とリマックの創設者兼CEOであるマテ・リマック氏は、それぞれの契約書に署名し、新しいハイパーカーメーカーの名前として「ブガッティ-リマック」を発表した。
ブガッティ-リマックは、クロアチアのザグレブに本社を置き、複数の国の独占禁止法規制当局の事前承認が必要になるため、2021年第4四半期に設立される予定で、株式はリマックが55%、ポルシェAGが45%保有するという。また、ポルシェAGはリマックの株式を24%保有している。
ブガッティは、現在の所有者であるフォルクスワーゲンによって合弁会社に加わり、その後、株式がポルシェに譲渡される流れ。ブガッティ-リマックは、2つの強力なブランドであるブガッティとリマックのDNAを融合し、協力してユーザーと従業員のための魅力的な自動車会社を設立するとしている。
ブルーメ氏は「私達はハイパーカービジネスにおけるブガッティの強力な専門知識と、E-モビリティの分野において非常に有望なリマックの驚異的な革新力を融合します。ブガッティは伝統に富んだブランド、アイコニックな製品、忠実な顧客基盤、そしてグローバルなディーラー組織を合弁会社に提供し、リマックはテクノロジーに加えて新開発と組織的アプローチを提供します」と述べている。
ブガッティとリマックのブランドは、新会社の傘下で、まずは「ブガッティ・シロン」とフルEV(電気自動車)の「リマック・ネヴェラ」の2つのハイパーカーモデルを生産する予定で、ブガッティ・オートモビルS.A.S.は、新しい合弁会社の中に存続しながら、今後も全てのブガッティモデルはフランスのモルスアイムにあるブガッティ工場で生産される。この生産施設は、完璧主義とデザインと職人技の分野での卓越性によって世界的にも有名で、長期的にはブガッティモデルの共同開発も計画されているという。
リマック氏は「本当にエキサイティングな瞬間です。リマック・アウトモビリは急成長を遂げてきましたが、この合弁会社は当社をまったく新しいレベルに引き上げます。ブガッティとリマックは互いに完璧に適合しており、どちらも重要な目的達成に貢献します。私達は電気技術業界のパイオニアとしての地位を確立しており、一方のブガッティは一世紀以上にわたるトップクラスの自動車開発の経験を備え、自動車業界の歴史の中で独自の優れた伝統をもたらします。将来的に非常に特別なプロジェクトを実施することを目標に、知識、テクノロジー、資産を結集します」とコメントしている。
ポルシェAGの財務執行委員会のメンバーであるルッツ・メシュケ氏は「ポルシェAGは3年前にリマックとのパートナーシップをすでに締結していて、この合弁会社は戦略的な投資チェーンの暫定的な集大成です。私達はすでに2018年にリマックの最初の株式を購入し、それ以来、継続的に株式を増やしてきました。私達はマテ氏と彼の革新的なチームと早い段階で緊密な関係を築き、このようにして、その恩恵を受けています。リマックは、そのノウハウによって、私達がエモーショナルで重要なブランドを未来に巧みに導くのを助けてくれるでしょう。多くの課題があるにも関わらず、この合弁会社を実現できたことを非常に誇りに、そして嬉しく思います。今日はブガッティとリマック、ポルシェ、そしてフォルクスワーゲングループにとってもいい日になりました」と述べている。