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三菱自動車、SUVタイプの新型BEV「エアトレック」を中国で世界初披露

2021年11月19日 発表

広州モーターショーで参考出品された新型BEV「エアトレック」

最大約520km(中国CLTC基準)の航続距離を実現

 三菱自動車工業の中国における生産・販売合弁会社である広汽三菱汽車有限公司は11月19日(現地時間)、広州モーターショーにおいてSUVモデルの新型BEV(バッテリ式電気自動車)「エアトレック」を参考出品として世界初披露した。

 新型エアトレックは“Electric(電気自動車の「電気」)”“Expanding(カーライフの「拡張」)”“Expressive(三菱自動車らしさの「表現」)”という3つのキーワードからなる「“e”-cruising SUV」というコンセプトを元にデザインされた1台。

 フロントフェイスの「ダイナミックシールド」やテールゲートの六角形モチーフに代表される一貫した三菱自動車のデザインアイデンティティを取り入れ、機動力があり安定性が高い三菱自動車らしい走りを表現するスタイリングとなっている。

 インテリアは、開放感があり前方の視界がよく運転姿勢がつかみやすい水平基調のインストルメントパネルを採用。人が触れる部分にソフトパッドを採用して質感を向上するとともに、ステッチを細部にまで多用するなど高級で上質な居住空間を実現。また、ロングホイールベースと幅広い全幅により、ゆったりと広々とした室内空間に仕上げているという。

 EVコンポーネントとしては、70kWhの大容量の駆動用バッテリを搭載し、最大約520km(中国CLTC基準)の航続距離を確保しつつ、フロア中央にバッテリ搭載することで、低重心で理想的な前後重量配分を実現している。また、軽量高剛性なボディに、モーター、インバーター、減速機を1つの軽量コンパクトなユニットにし、出力とトルクを向上させた駆動システムと組み合わせ、BEVならではの力強く滑らかな走りとキビキビとした操縦性を両立させている。

 三菱自動車の加藤隆雄社長は「新型エアトレックは、電気自動車を柱とする新エネルギー車によって環境対応を加速させる中国に向けた三菱自動車からの提案です。走行中のCO2排出量ゼロのEVでありながら、最大約520kmの航続距離を実現しています。車名の由来には自由に冒険をするという意味が込めてあり、その名の通りアクティブなカーライフを是非お楽しみいただきたいと思います」とコメントしている。