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新型「GR86」、新型「BRZ」最新デモカー&カスタマイズパーツが富士スピードウェイに集合
2021年11月22日 12:26
- 2021年11月21日 開催
新型車を体感できるコンテンツも追加された86/BRZイベント
11月21日に富士スピードウェイにて、トヨタ「86/GR86(AE86も含む)」とスバル「BRZ」のオーナーやファンのためのイベント「FUJI 86 STYLE with BRZ 2021 PART2」が開催された。このイベントは6月に行なわれた同イベントの第2弾。
サーキットのコース上では「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第11戦」「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup東日本シリーズ第5戦」「富士チャンピオンレースシリーズ 第4戦」などが行なわれたほか、駐車場では「車種別専用駐車場」「愛車自慢駐車場」「女性オーナー専用駐車場」などオーナー同士がコミュニケーションできる場所が用意された。
また、イベント広場に設けられたオフィシャルステージでは、86STYLEスーパーバイザー土屋圭市氏によるトークショー「ドリキンの言いたい放題」や、駐車場に集まったオーナーカーにレーシングドライバーが中継でインタビューする「愛車自慢駐車場 出張」、開発スタッフを交えた「いっしょにいいクルマつくろう! トークセッション」、プレステのグランツーリスモを使った「86 STYLE CUP(e motorsports)」、レーシングドライバー織戸選手(父と娘)による「親子トークショー」なども行なわれた。このステージイベントは、「富士スピードウェイYouTube公式チャンネル」にて視聴可能となっている。
さらに今回は新たな取り組みとして、無料で乗れる「GR86&SUBARU BRZ乗りくらべ試乗会」のほか、有料となるがレーシングドライバーの佐々木雅弘選手がプロデュースする「GR86スライドコントロールレッスン」、「ちょこっとモビリタ」タイムトライアルといった実車に乗って体感できるコンテンツも用意された。
ここでは「86/BRZ チューニング&カスタムパーツマーケット」に展示していた、前回イベントからさらに進化したデモカーや、前回は展示されていなかった新たなデモカーなど最新のカスタマイズ情報をお届けしたい。
発売前の新型「GR86」カスタマイズカー8台を初展示 装着パーツを総チェック
キャロッセ「GR86」はフォーミュラドリフト参戦用に作られた1000PS超のハイスペック仕様
パーツメーカーのキャロッセは、ドリフト大会「フォーミュラドリフト」参戦用に制作したというGR86を初披露。ホワイトボディ(まったくパーツを装着したことのない状態の無垢のボディ)から造ったとのことで、エンジンはトヨタの直列6気筒エンジン「2JZ-GTE」に換装されているだけでなく、東名パワードの排気量アップキットにより3.6リッター化。ギャレットG35-1050タービンを組み合わせ、最高出力1000PS/7200rpm、1200Nm/5000rpmというモンスター級のパワーを発生。ボディは「ロケットバーニー(Rocket Bunny)」のエアロキットによりワイド化され、足まわりは専用に開発したオリジナルパーツを組み込み、フロント235/40R18、リア285/35R19のタイヤを履く。
フロントバンパーの開口部の中に見えるインタークーラーとオイルクーラーはV型にレイアウトされていて、インタークーラーを通過した空気はボンネットの上へ、オイルクーラーを通過した空気はボディの下へ抜けるように配置。また、トランクのあった場所には大容量ラジエーターを搭載、横方向にスライドして走るドリフト走行時でも強制的に冷却できるように電動ファンを2基装着。トランクフードは空気が抜けやすいようにメッシュ状に加工されている。
内装は必要最低限の装備しかなく、スイッチ類は運転席と助手席の間にボタンで配置。ブレーキの前後の効きを調整するコントローラーも装備する。後部席は取り外され、代わりに燃料タンクが配置されている。
市販車向け製品では、純正ブレーキペダルの付け根の剛性を高めることで、ブレーキコントロール性を改善する「ブレーキペダル補強プレート」や、デフオイル容量を500mlほど増やせてサーキット走行やドリフト走行による熱負荷を和らげる「容量アップデフカバー」を設定。デフカバーは別途オイルクーラーを追加することも可能となっている。
開発中の新製品パーツ「タッチ ブレイン プラス」を装着したブリッツ「GR86」
ブリッツのデモカーはステッカーのリメイクに加え、さまざまな車両の情報を表示させられる「タッチ ブレイン」の進化版で現在開発中となる「タッチ ブレイン プラス」をグローブボックスに埋め込み装着して展示。従来品よりも画面の解像度を上げてよりキレイで見やすいモニターに進化したほか、GPSを搭載したことで、あらかじめ指定した場所を通過したタイミングで自動的にラップタイムを計測することが可能となった。従来品にあった0-100km/h加速タイム計測、0-400mタイム計測機能なども残っている。また、本体も従来品よりも若干コンパクトで軽量になったとしている。
取り付けは従来品と同じくOBDIIコネクターに接続するだけで、水温やスピードなどの情報を表示させることが可能。表示項目も2、4、6、12と設定できる。2022年1月の東京オートサロンで最終完成版を披露する予定という。
HKSの新型「BRZ」が東京オートサロン出展カラーリングで登場
HKSは新型「BRZ」のデモカーを展示。すでに前回のイベントでGR86のデモカーを展示しているので、共通で使えるパーツなどはそのまま使用。フロントバンパーは形状が異なるためBRZ専用とのこと。仕様は前回展示したGR86よりも大人しめで、エンジンやブレーキはノーマルのまま。2022年の東京オートサロンには、GR86もこのBRZと同じカラーで展示する予定という。
BRZが装着しているエアロ「HKS BODY KIT TYPE S」「カナード」「ダックテール」は2022年1月発売予定。「GTウイング」は3月発売予定となっている。価格は未定。
ストリートでも安心して楽しめるサスペンションを新たに開発したサード「GR86」
レクサス風に仕上げたフロントバンパーが印象的なサード(SaRD)のGR86。パッと見は前回のイベントで展示していた状態と同じに見えるけれど、今回はチタンマフラーから新たにステンレス製マフラーを開発して装着。とはいえメイン素材はステンレス材だが、出口部分のみはチタン材を採用することで高級感を演出している。
また、リアに装着しているウイングも、前回は低くマウントされていたが、今回は10cmほど高さをアップ。この後さらに高いステーを作り、製品はHi、Mid、Lowの3種類を設定し、装着後でもステーを交換するだけで高さを変更できる仕様にする計画だという。
さらに、全長調整式の車高調から純正形状のショックアブソーバーとローダウンスプリングに変更。前回よりも若干車高が高くなっているが、今回は「ストリートを安心して楽しめる」をテーマに、上質な乗り心地とサーキット走行も可能な足まわりに仕上げたという。すでに佐々木雅弘選手、土屋圭市選手、脇阪寿一選手にサーキットでテスト走行してもらい「お墨付き」をもらったとのことで、この仕様で発売する予定だという。
KYBの「GR86」は32段階の減衰力調整を備えた純正形状ショックアブソーバーを装着
サスペンションメーカーのKYBは、基本的にストリートユースのみであれば純正形状のショックアブソーバーを推奨している。ただし、KYBの「エクステージ」は、純正形状ながら32段階の減衰力調整機構を搭載。クルマそれぞれの持つ性格とオーナーの思いを想像しながら作り上げたサスペンションだという。
今回展示していたデモカーは、このエクステージに、フロントのみGRガレージ高崎IC店専売のピロアッパーマウントを装着。サスペンションの違いを分かりやすくするため、あえて補強パーツ類は一切装着していないという。
また、現代の大口径ホイール&低偏平タイヤの車両に対応させるために開発したというのが「NEW SR MORE」シリーズで、その車種に最適な長さと径のショックアブソーバーの設定にこだわりつつ、内部に独自開発のHLS(低減速域高減衰)バルブを採用し、高い操縦安定性と上質な乗り心地を両立させたといい、86とBRZも設定されている。
ボディ剛性を高めるアイテムをラインアップするレイルの新型「BRZ」
モータースポーツを通して得た技術やノウハウをストリートユースにフィードバックするレイル。10月末に納車されたという新型BRZに、早速ボディ剛性を高めるタワーバーやパフォーマンスバーを装着。また、内装アイテムもシフトノブやペダルカバー、フットレストなどを発売している。先代モデルからパーツを手掛けているので、それをベースに新型にも使えるアイテムを調査中で、そのまま装着できるパーツもあれば、微妙に径が異なり装着できないパーツもあるという。できる限り共通化を図るため、新型GR86も納車されてから本格的にパーツ開発に取り掛かるという。
「GR86/BRZ」専用のレイズ製特注ホイールをリリースしているYR-Advance
チューニングショップYR-Advanceの新型BRZは、これまでのチューニング経験や旧モデルでのノウハウを活用し、足まわりパーツやボディ補強パーツ、専用ホイールなどを早速ラインアップ。また、シフトノブやフロアマットなどインテリアアイテムも設定。シフトノブに関しては旧モデルのとネジ穴の深さが異なるため新型用に新規で設計。シフトパターンの書かれたパネルも付属する。ホイールはレイズ製だが、YR-Advance専用の特注オフセットとなっているのがポイントだという。
ターボ化を予定しているAVO turboworldの新型「BRZ」
旧モデルのBRZ用のターボキットを発売しているAVO turboworldの新型BRZは、まずはミッションマウントやスタビライザー、調整式スタビリンクなど、足まわりをシャキッとさせるアイテムをラインアップ。また、水平対向エンジンのサウンドを強調するマフラーも設定。今後は2.4リッターになった新型エンジン用のターボキットも開発する予定だという。さらに、スバル純正4ポッドキャリパー仕様車のフロントブレーキディスクの外径を294mmからφ330mmに大径化する鋳鉄ディスクローターキットも装着済み。
「GR86」のエアロデザインCGが完成したARTISAN SPIRITS
高級セダンからSUV、スポーツカーなど幅広くエアロパーツを手掛けるARTISAN SPIRITSは、GR86のエアロCGがつい先日完成したとのことで、早速自社のWebサイトで公開している。また、綺麗な溶接が難しいとされるフルチタンマフラーを展示。出口は縦2本の左右計4本出しのスタイルとなる。