NEXCO西日本とKDDI、5Gを活用した駐車場混雑状況提供など宝塚北SAで実証実験

SAやPAの状況を素早く把握することで利便性の向上を図る

　NEXCO西日本とKDDI総合研究所は11月24日、E1A 新名神高速道路 宝塚北宝塚北（サービスエリア）において、5Gを活用した高速道路施設管理の高度化、効率化を目的とした実証実験を12月から開始すると発表した。

実証実験エリア

　今回の実証実験は、5G（第5世代移動通信システム）のサービス提供開始をうけて実施するもの。現在、SAやPA（パーキングエリア）の駐車場の混雑情報はSA/PA内に設置された複数のカメラを用いて混雑状況を把握しているが、今回はUAV（ドローン）に搭載されたカメラの高精細映像を、5Gの高速・大容量を活用して情報伝達することで、より速く、より正確に混雑状況を把握して、ユーザーへ情報提供することを目指すという。

　また、現在、SA/PAに設置されているごみ箱については、クリーンスタッフが定期的に確認し、集まったごみをごみ仮置き場へ回収しているが、今回の実証実験では、クリーンスタッフの業務省力化や常に美しいSA/PAを提供することを目的とし、5Gの大容量・低遅延の特徴を活かした自走ロボットなど、ごみ収集を効率化するシステムについて技術検討を開始するとしている。

　各社の役割は、NEXCO西日本が実証実験場所の提供、実証実験の企画、推進。KDDI総合研究所が5Gを活用した技術実現性の検証、実証実験の企画、推進となっている。

　NEXCO西日本とKDDI総合研究所は、今後、5Gを活用して、本件以外にもさまざまな可能性について技術検討や実証実験を行なっていく予定といい、今後も通信技術のさらなる活用と最新技術への積極的な取り組みを推進し、高速道路事業の高度化、効率化、省力化等に一層取り組むとしている。