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損保ジャパン×カーステイ、「キャンピングカー」や「車中泊仕様車」を活用した新サービス開発を目指して資本業務提携

2022年1月19日 発表

年々増加傾向にあるというキャンピングカーや車中泊仕様のバン

日常使いから観光や防災など、さまざまな用途でのサービスを検討

 損害保険ジャパンとカーステイ(Carstay)は、観光・防災などにおけるキャンピングカーなど、モビリティの活用推進を目指して資本業務提携を開始したと発表した。今後両社は、資本業務提携を通じて、コロナ禍や終息後に求められる、平時の観光、有事の防災、新しいライフスタイルとしての「バンライフ」のあり方を共創するとしている。

 カーステイが提唱する「バンライフ」とは、クルマを通じた旅や暮らしにより、人生を豊かにすることを目的として、荷台スペースが広いクルマ(バン)を家やオフィスのように作り変え、クルマを働く・遊ぶ・暮らす拠点とする新たなライフスタイルのこと。

クルマを使ったワーケーションをするユーザーも少なくない

 しかし、キャンピングカーやバンの保有台数が右肩上がりに増加する一方、急速な需要の高まりにも関わらず、キャンピングカーや車中泊仕様の車両を日常的に駐車できる施設は依然少なく、また車中泊の規則も各自治体や施設に委ねられているなど、現状の「バンライフ」の基盤には課題があるため、安心・安全な「バンライフ」の実現のためにインフラやルール面の整備が求められているという。

 そこで損保ジャパンは「安心・安全・健康のテーマパークにより、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会の実現」を目指し、この提携を契機に「バンライフ」という新たなライフスタイルの確立と、地域の活性化を推進するとともに、有事の際やコロナ禍におけるスペース活用のあり方など、モビリティを活用した新たな社会価値の創造とそこから生まれるデータを活用した新サービス開発に取り組むとしている。

 また、カーステイは「誰もが好きな時に、好きな場所で、好きな人と過ごせる世界」の創造の実現に向けて、スペースシェアならびにキャンピングカーシェア事業を展開。これまで、大手企業や自治体への営業活動を自社で行なってきたが、全国にパートナーの事業者や自治体を有する損保ジャパンとの資本業務提携により、「バンライフ」のインフラ整備を加速するとともに、安全性・社会受容性をさらに高めていき、「バンライフ」のさらなる発展を目指すという。

ハイエースなどを改造したクルマやキャンピングカーで快適に生活するのがバンライフ

 今後、両社は共同でキャンピングカーと車中泊スポットのシェアリングに際して、より広範囲で利用者と所有者を補償する保険サービスの開発・提供、カーステイでの移動・滞在・体験に関連するデータを活用した新たなサービスの研究を実施するほか、パートナー事業者・自治体の開拓に向けて両社アセットを活用するとしている。