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三菱自動車、新型「ASX」など2023年に欧州市場へ新型車2車種投入

2022年1月27日 発表

三菱自動車は新型「ASX」をはじめ2つの新型車を欧州市場に投入する

 三菱自動車工業は1月27日、2023年に欧州市場へ新型車2車種を投入することを明らかにした。同日公表されたルノー・日産・三菱自動車アライアンスのロードマップ「Alliance 2030」の中で、三菱自動車はルノーの最量販車種をベースにした新型「ASX」をはじめ2つの新型車を投入して欧州でのプレゼンスを強化するという。

 オンライン会見に登壇した、三菱自動車工業 取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者の加藤隆雄氏からは、新型「ASX」については2023年の早い段階で、もう1台の新型車については2023年の終わり頃にローンチ予定ということが明らかにされた。

三菱自動車工業 取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者の加藤隆雄氏

 加藤氏は、アライアンス各社がプラットフォーム、生産工場、パワートレーン、車種セグメントなど、共用化の対象となりうる要素をまとめ、各車種に適した共用化の度合いを定める一方で、デザインやアッパーボディをより細かく差別化していく開発手法「Smart Differentiation(スマート差別化)」について説明。

 この手法により、例えば日産「キャシュカイ」と「エクストレイル」、三菱自動車「アウトランダー」、ルノー「オーストラル」や今後発売予定の7人乗りSUVなど、C/Dセグメントの共通プラットフォームによりアライアンスの3つのブランドから5モデルがつくられる事例を紹介。

 同プロセスを強化することで、アライアンスはプラットフォームの共用化率を現在の60%から、2026年には計90車種の80%以上にまで高める予定。これにより、アライアンス各社は顧客のニーズやコアモデル、コアマーケットへの注力を深めるとともに、アライアンス全体でイノベーションをより低コストで推進することが可能となるという。

 三菱自動車が、欧州市場に新型車を投入して欧州でのプレゼンスを強化するというのは、これらの取り組みの一環として実施されるものとなる。

プラットフォームを共通化する一方で、デザインやアッパーボディをより細かく差別化していく開発手法「Smart Differentiation(スマート差別化)」について説明する加藤氏