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ランボルギーニ、「2022年は日本へ4台の新型車を導入する」とスフレコラGMがプレスカンファレンスで明かす

2022年1月27日 実施

ランボルギーニのプレスカンファレンスがオンラインにて実施された

2021年度は過去最高の8405台をグローバルで販売

 ランボルギーニ・ジャパンは1月27日、年初のプレスカンファレンスをオンラインにて実施し、ランボルギーニ・ジャパン ゼネラルマネージャーのダビデ・スフレコラ氏自ら、2021年の振り返りと2022年の戦略を説明した。

 スフレコラ氏は「ランボルギーニは創業からずっと夢を追い求めている企業で、常に現状に対して疑問を投げかけ、よりよくしたい、限界に挑戦したいという信念を持ち続けることで、世界的に成功を収めることができました。そしてランボルギーニは限界に挑戦することでいくつものルールを壊して(基準を超えて)きたが、これからはゲームチェンジャーとなり、今後も勇敢・本物・予想外という3本の柱を軸に活動してまいります」とあいさつ。

勇敢・本物・予想外という3本柱

 続けて2021年5月に発表した“牡牛座でもっとも明るい恒星”の意味を示すコル・タウリの名称を与えた「Direzione Cor Tauri(コル・タウリに向かって)」というランボルギーニの電動化へのロードマップに関して言及。この戦略では、さまざまなカテゴリーでコミットメントをしているとした。

 具体的には、CEOのステファノ・ドメニカリ氏が「新しいクルマが出たら常に先代よりも速くなければいけない」といつも言っているように、スーパーカーを作る「パフォーマンス」こそが、ランボルギーニのビジネスの本質であるという。

 続いて「電動化」と「サスティナビリティ」は未来に対して重要だが、2022年はいずれフェードアウトしていく純粋な内燃機関を讃える年と位置付けていて、ランボルギーニの3本柱の信念の1つである“予想外”の形で内燃機関を讃えると明かし、内燃機関モデルの発表を示唆した。また、電動化戦略は2023年から本格的になり、2024年には全モデルのハイブリッド化を宣言。これにより2025年までにCO2排出量の50%削減のコミットメントを果たしたいとスフレコラ氏は話した。

 カーボンニュートラルの活動については、ランボルギーニでは2015年から取り組んでいて、2025年のカーボンニュートラル実現を目指し、工場に15億ユーロの投資を行なうとした。

電動化へのロードマップ「Direzione Cor Tauri」
「パフォーマンス」
「電動化」と「サスティナビリティ」

 また、「エクセレンス(優れたもの)」に関してもコミットメントしているとして、パフォーマンス、クオリティ、クラフトマンシップ、細部へのこだわりについて、常に商品改良を進めていくとのこと。

ランボルギーニ・ジャパン ゼネラルマネージャーのダビデ・スフレコラ氏

 スフレコラ氏は「当然、結果や実績にもこだわり、2011年から成功の道のりが今でも続き、現在52か国で173店舗を展開していて、2021年はウルスが5021台、ウラカンが2586台、アヴェンタドールが798台、合計して8405台と前年比13%増の過去最高の販売実績を達成しました。エリアで見ても、アジア・パシフィック、米州、欧州・中東・アフリカと、3つのエリアで狙い通りにバランスよく販売ができています。国別ではアメリカ、中国、ドイツ、イギリスに続き、日本は世界第5位の市場となっています」と好調な結果についての説明を行なった。

日本を含めたアジア・パシフィックエリアでは4台の新型車を導入

 日本市場はランボルギーニの頂点に君臨するV12モデルの人気が非常に高く、アジア太平洋地域の中でもっともパワーがある国だといい、特に重要視していたKPIは受注獲得数だったが、前年比76%増の受注獲得に成功したことで、2021年の日本市場はとても成功した年になったという。

 また、日本市場の特徴としてもう1つ挙げられるのが、エクスクルーシブな商品を非常に高く評価する点だといい、需給バランスをきちんとモニターすることによって、今後も商品のエクスクルーシブさをキープしていきたいとした。そして、2022年は新たに4台の新型車を導入すると明かした。

 さらに、日本はカスタマイズを好むユーザーが多いのも特徴だとして、販売実績トップ5の国の中で、自分好みにカスタマイズできる「Ad Personam(アド・ペルソナム)」を利用しているユーザー数はもっとも多いという。アド・ペルソナムはイタリア本社とニューヨークと東京ににしか開設していないが、それがうまく機能している証だとスフレコラ氏は分析しているという。

エクセレンス
結果(販売台数)
2021年は販売台数で記録を更新
2022年は4台の新型車を導入するという
日本における結果(販売台数)

 また、ランボルギーニでは「人材と人材教育」についてもコミットメントを掲げており、すでにイタリアでは何年にもわたって最高の雇用主として高い評価を得ているが、世界中でも同様にコミットメントしていくとした。

 最後に最大のコミットメントである「お客さま」へのコミットメントとして、ランボルギーニではお客さまを「ファミリー」と呼び、ファミリーの満足度を特に重視していて、それこそがビジネスの目的であるとした。

最大のコミットメントはユーザー満足度の向上

 具体的に高い満足度を維持するために取り組んできた例として、オーナー向けのドライビングツアー「GIRO」、サーキット試乗会の「ESPERIENZA」、今年も予定しているファンミーティングの「LAMBORGHINI DAY」を行なってきたと紹介。さらに、ファンミーティング以外にも、お客さまやメディアの人を今までなかなか行けなかった場所へ連れていく「AVVENTURA」という新たな取り組みも予定。全国のディーラーイベントも開催するという。

 また、2022年度は北海道へ新たに店舗を出し、日本の全国ネットワークを完成させる予定だと明かすと同時に、「お客さま満足度の核となるディーラーのスタッフの能力やノウハウを高め、サービスをよりよいものにするトレーニングも継続して実施していく」とスフレコラ氏はプレスカンファレンスを締めくくった。