日産、欧州向けエンジン開発終了を認める

日産自動車株式会社 最高執行責任者（COO）のアシュワニ・グプタ氏

　日産自動車は2月8日、2021年度第3四半期決算説明会を開催。同会見で、日産の最高執行責任者（COO）のアシュワニ・グプタ氏が、日本経済新聞の「日産がエンジン開発終了へ　まずは欧州、日中も段階的に」という報道について、欧州向けエンジン開発の終了を認めた。

　グプタ氏は「私どもが決めたことを申し上げますと、ガソリンエンジンを欧州市場向けに開発しません。なぜならユーロ7が入ってきますと、お客さまははるかに高い価格をガソリン車に対して払わなければならないからです。電動車両については、私たちが決めることではなくて、お客さまが決めることなんです。電動車や電気自動車の方がガソリン車よりも価値が高いと思うということです。ですから、欧州向けについては、ユーロ7以降はこれ以上ガソリン車のエンジンは作りません」と答えた。

　その一方で、グプタ氏は「日産はガソリンエンジンを欧州ではユーロ7以降はやりませんが、その一方でガソリンエンジンを市場のお客さまやビジネスにとって理にかなっている限り続けてまいります」と回答した。