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三菱ふそう、排ガス規制ユーロ5に適合した新型「ファイター」を中東・ペルシア湾岸地域の国に投入

2022年2月28日 発表

カタールで公開された中型トラック「ファイター」

中東およびペルシア湾岸地域の国の環境配慮を支援

 三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は2月28日、中東・ペルシア湾岸地域などのGCC(湾岸協力会議)市場に、欧州排出ガス規制ユーロ5に準拠した中型トラック「ファイター」の新型モデルを投入すると発表した。これにより同地域では、小型・中型の両セグメントにおいてユーロ5に適合したトラックを展開することになる。

 中東のカタールが、2030年までに温室効果ガス排出量を25%削減することを目標とした気候変動対策の行動計画を2021年に発表したほか、サウジアラビアも2060年までにCO2排出量ネットゼロを達成する計画を発表するなど、GCC諸国は持続可能な経済に向けた目標を国家戦略に統合し、これに合わせて近年の産業政策の転換を行なっている。

 ファイターは、車両総重量(GVW)10.4t~17.1tまでのバリエーションがあり、幅広い産業に利用されている中型トラックで、MFTBCの川崎工場から出荷される完成車は、頑丈で信頼性の高いシャシーに、アジリティと耐久性を備えた6気筒エンジン(6M60型)を搭載。また、エンジンの最適化により燃費を向上させ、温室効果ガス排出量の60%削減と粒子状物質(PM)排出量の80%低減を実現している。

ファイター(画像は日本仕様)

 カタールでは2023年から開始される排出ガス規制強化に先行してユーロ5適合の「ファイター」をすでに発売していて、今後数か月以内にサウジアラビア、クウェート、オマーン、バーレーンにも投入する予定という。また、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールとオマーンでは、すでにユーロ5に対応した小型トラック「キャンター」も販売。

 MFTBCは、世界各国の産業が環境により配慮した方向へ進む中、燃費性能と環境性能に優れた製品の提供を通じ、これらの取り組みや企業を支援していくとしている。