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カワサキ、ボッシュ「ARAS」初採用の新型「ニンジャ H2 SXシリーズ」 ミリ波レーダー搭載でACC機能付き

2022年3月14日 発表

Ninja H2 SX:265万1000円

Ninja H2 SX SE:297万円

進化したハイパフォーマンススポーツツアラーモデル「Ninja H2 SX」と「Ninja H2 SX SE」が4月22日に発売される

 カワサキモータースジャパンは、進化したハイパフォーマンススポーツツアラーモデル「Ninja H2 SX」「Ninja H2 SX SE」を4月22日に発売する。価格はNinja H2 SXが265万1000円、Ninja H2 SX SEが297万円。

 Ninja H2 SXは、スーパーチャージドエンジンを搭載する、ロングツーリングのための快適性を追求したハイパフォーマンススポーツツアラー。新たにボッシュのARAS(アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム)を搭載して、快適性と利便性を向上。さらにVHA(ビークルホールドアシスト)やESS(エマージェンシーストップシグナル)といった新機能も、カワサキ車として初搭載した。

パワーと燃費の両立を目指して設計された水冷DOHC 4バルブ並列4気筒998cm3バランス型スーパーチャージドエンジン

 ボッシュのARASは、レーダーセンサーを用いて3つの機能でライダーをサポートする機能。

 ACC(アダプティブクルーズコントロール)として、ミリ波レーダーを使用した前方レーダーセンサーが、走行車線上をスキャン。ライダーが設定した速度を維持しつつ、前走車との適切な車間距離を保つように車速を調整。

 FCW(フォワードコリジョンワーニング / 前方衝突警告)として、先行車と衝突する危険性がある場合に、インストゥルメントパネル上部の赤色LEDランプが点滅してライダーに警告する。

 BSD(ブラインドスポットディティクション / 死角検知)として、後方のレーダーセンサーが周囲を監視、ライダーの死角に接近する車両の存在を検知し警告する。

 なお、ARASでは4輪車用システムとは異なり、ギヤごとに設定された一定の速度以下になるとシステムを解除するため、停止時はライダー自身のブレーキ操作が必要。また、前走者が急に減速、停止した場合も同様にライダー自身のブレーキ操作が必要となる。

ARAS概略図
BSD(ブラインドスポットディティクション / 死角検知)機能を搭載

 インストゥルメントパネルには、大きく見やすい6.5インチのフルカラーTFT液晶スクリーンを採用。従来からのスマートフォン連携に加え、新しいインフォテイメントアプリ「Kawasaki SPIN」により、電話、音楽、ナビゲーションなどのサードパーティ製アプリケーションを液晶スクリーンに表示、操作できるようにした。

Ninja H2 SX
停止時に、ライダーのブレーキ入力無しでもブレーキ効力を維持するVHA(ビークルホールドアシスト)
急ブレーキ時にブレーキランプを点滅させることで、後続車に急減速を知らせるESS(エマージェンシーストップシグナル)

 Ninja H2 SX SEでは、Ninja H2 SXの装備に加えてKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)を搭載して、路面やライディング状況に合わせ瞬時に減衰力を最適化。また、ショーワのスカイフック式EERA(電子制御ライドアジャスト)テクノロジーにより、タイヤの接地感を高め、コーナリング時に優れた安定性を実現させたという。

Ninja H2 SX SE
大型で見やすい6.5インチフルカラーTFT液晶スクリーン