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カワサキ、電動モーターサイクル3機種を2022年投入へ 伊藤浩社長が「EICMA」で発表

2021年11月24日 発表

プレスカンファレンスで公開された電動モーターサイクル

 カワサキモータースは11月24日、イタリア・ミラノで開催のミラノショー「EICMA」において、2022年ニューモデル3機種「Ninja H2 SX」「Ninja H2 SX SE」「VERSYS 650」に加え、電動モーターサイクル3機種を2022年に投入予定であることを発表した。

 会場で行なわれたプレスカンファレンスに、カワサキモータース社長執行役員兼最高経営責任者の伊藤浩氏が登壇して、同内容を発表した。

カワサキモータース株式会社 社長執行役員兼最高経営責任者の伊藤浩氏

 同社ではこれまでに、モーターサイクルではBEV(バッテリEV)とHEV(ハイブリッドEV)により、2035年までに先進国向け主要機種の電動化の完了を目指すとともに、大型モーターサイクルにおいては効率に優れる水素燃焼エンジンの研究を進めていることを明らかにしている。

写真はHEV(ハイブリッドEV)のモーターサイクル
水素燃焼エンジンの研究も進められている

 なお、2022年に投入される電動モーターサイクルについての詳細情報については、2022年に改めて発表予定としている。

Kawasaki EICMA 2021 Full Press Conference | Official Coverage

2022年モデル「Ninja H2 SX / Ninja H2 SX SE」

Ninja H2 SX
Ninja H2 SX SE。Ninja H2 SX SEには、スタンダードモデルに加え、スカイフックテクノロジーを組み込んだ電子制御サスペンションKECS(カワサキ エレクトロニック コントロールサスペンション)を採用。また、フロントブレーキには、ブレンボ製モノブロックキャリパーの最上級モデル「Stylema」を装備

 会場で公開された2022年モデルの「Ninja H2 SX」「Ninja H2 SX SE」は、エンジン各部の変更により、排出ガスのクリーン化や燃費の向上、中速域のトルクアップを実現。デザイン面では、アッパーカウルのデザインを変更し外観を一新したスタイリング、快適性を向上させたシート形状など、フラグシップモデルにふさわしいルックスとツーリング性能を採用した。

 また、日本の量産モーターサイクルおよびスポーツツアラーモデルとして、初めてボッシュのARAS(アドバンスト ライダー アシスタンス システム)を搭載。ARASは、ACC(アダプティブ クルーズ コントロール)、衝突予知警報、死角検知の3つの要素からなるモーターサイクルの包括的な先進運転支援システムで、レーダーセンサー、ブレーキシステム、エンジン制御システム、HMI(ヒューマン マシン インタフェース)といった技術を組み合わせることにより、ライダーが安心感を持って運転できるようにサポート。

 停車時にブレーキ効力をアシストするVHA(ビークル ホールド アシスト)や、ブレーキランプを点滅させて後続車に急減速を知らせるESS(エマージェンシー ストップ シグナル)といった新機能も、カワサキ車として初搭載。

 インストルメントパネルには、新たに6.5インチのフルカラーTFT液晶スクリーンを採用。スマートフォンとの連携に加え、新しいインフォテイメントアプリ「Kawasaki SPIN」に対応し、電話、音楽、ナビゲーションなどのスマートフォン用アプリをインストルメントパネルに表示・操作することが可能。

2022年モデル「VERSYS 650」

VERSYS 650

 2022年モデルの「VERSYS 650」は、フロントカウルを中心に、VERSYSブランドのフラグシップモデル「VERSYS 1000」シリーズにインスパイアされた新しいスタイリングへ変更。

 荒れた路面や滑りやすい路面などでも安定した走行をサポートするKTRC(カワサキ トラクション コントロール)を新たに装備。ファンライディングの実現とともに、ライダーの安心感も向上。装備面では、乗車したまま簡単に高さを変更できるウインドシールドや、LEDヘッドライト、スマートフォンと連携可能な4.3インチフルカラーTFT液晶スクリーンを新採用した。

 フロントカウル内に設置可能なUSB電源をはじめとしたアクセサリーも充実。より豊かなライディング体験を提供するとしている。