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カワサキ、開発中のバッテリEVバイクを岡山で公開 水素エンジンで協業するヤマハ日髙社長もまたがって確認

2021年11月13日 公開

カワサキのバッテリEVバイク、ヤマハ発動機株式会社 日髙祥博社長もまたがって説明を受ける

 川崎重工業は11月13日~14日、開発中のBEV(バッテリEV)バイクをスーパー耐久最終戦岡山のイベント広場において一般公開した。カワサキでは、10月6日に開催したカワサキモータース事業方針説明会の中で、モーターサイクルではBEVとHEV(ハイブリッドEV)により、2035年までに先進国向け主要機種の電動化の完了を目指すとともに、大型モーターサイクルにおいては効率に優れる水素燃焼エンジンの研究を進めていることを明らかにした。

 そして、13日はヤマハ発動機、スズキ、本田技研工業と水素燃焼エンジン開発で協業することを発表。カローラの水素燃焼エンジン開発を行なってきたことが明かされたヤマハと会見に臨んでいた。

 一般公開エリアであるイベント広場に展示されたのは、排気管のないBEVバイクで、カーボンニュートラルの実現に向けた電動化への取り組みを紹介。カワサキの展示エリアをヤマハ日髙社長も訪れ、実際にBEVバイクにまたがって試作車の感触を確かめつつ、説明を受けていた。

 カワサキの事業方針説明会では、このほかにもガソリンエンジンとモーターを組み合わせたHEVバイクや、カワサキ「H2」のエンジンで開発研究を進める水素燃焼エンジンを活用した大型バイクの存在も明らかにされている。

一般公開された開発中のBEVバイク
BEVバイクを横から見る
走行用モーター。4段のトランスミッションに接続され、操る楽しみを備える
バッテリなどの重量物をやや上方に搭載している。これにより、倒れ込みの速度などは速くなるだろう
グリーンのラインがカワサキらしいが、ブルーのラインも加えられている
電動3輪「ノスリス」も展示