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トヨタ、4~6月の生産体制を「現実に即した無理のない計画に見直し」 4月のグローバル生産台数は75万台程度に

2022年3月17日 発表

 トヨタ自動車は3月17日、4~6月の生産計画について発表を行なった。発表によると4月のグローバル生産台数は従来の計画から15万台程度の見直しを行なうもので、75万台程度を見込む(国内25万台、海外50万台)。また、4~6月のグローバル生産台数は平均で月80万台程度とした。

 これまで同社は新型コロナウイルス感染拡大等に伴う部品供給不足による生産計画の見直しを都度行なってきたが、生産計画変更が度重なったことで関係仕入先を含めた生産現場に大きな負担がかかっていたという。

 こうした反省を踏まえ、足下の生産計画を現実に即した無理のない計画に見直し、特に4月~6月を「意志ある踊り場」として、仕入先の人員体制や設備能力等も勘案しながら計画を立案することとした。これにより、設備などの能力を超えて限界まで人や残業時間を調整するのではなく、安全・品質を最優先に健全な職場環境を整備していく。減産リスク等も織り込んだ計画を3か月先まで関係仕入先に伝え、毎月、3か月単位で前広に生産計画の見直し、関係仕入先への共有を行なっていくという。

 今回の発表に際し、リリースでは「半導体不足に加え、コロナウイルス感染拡大等、数か月先を見通すことが依然難しい状況であり、現時点の計画が下振れする可能性もありますが、部品供給や仕入先の状況を引き続き精査しながら、できるだけ急減産の幅を縮小し、生産計画の正常化と仕入先のご負担軽減に最大限努めてまいります」。

「また、納車をお待ちいただいているお客さまには改めて心からお詫び申し上げます。生産現場を正常化することで、高品質を維持したお車を1日でも早く1台でも多くお客さまにお届けするために万全を期したいと考えており、引き続き、生産/調達/販売などの関係機能が一丸となって、努力してまいります」と述べられている。

 なお、これらの計画見直しに伴い、4月の国内稼働停止日も発表した。4月の稼働停止工場は全14工場28ライン中、5工場7ライン。トヨタ自動車九州 宮田工場 第1ラインでは9日間稼働停止する。

4月の稼働停止工場