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日産、新型バッテリEV「アリア」の4輪制御技術を再現したRCカー「e-4ORCE ラジコンカー」体験イベント開催
2022年3月17日 19:35
- 2022年3月18日~21日 11時~19時 開催
- 参加費:無料
日産自動車は、新型クロスオーバーBEV(バッテリ電気自動車)「アリア」で採用している電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」で実現したハンドリング性能を多くの人に気軽に体感してもらえるよう、e-4ORCEの制御内容を再現したRCカー「e-4ORCE ラジコンカー」を開発。このRCカーを操縦できる体験イベントを、神奈川県横浜市にある日産グローバル本社ギャラリーで3月18日~21日の期間に開催する。参加費は無料。
日産ではe-4ORCEの技術をアピールするため、モータによる加減速を緻密にコントロールして、どんぶり内のスープをこぼすことなく注文した人の席まで届けてくれる電動走行トレイ「e-4ORCE ラーメンカウンター」の動画を3月7日に公開して大きな話題になった。
e-4ORCE ラーメンカウンターではe-4ORCEが持つ3つの大きなアピールポイントのうち、前後2つのモータをコントロールして回生ブレーキを最適に制御することで、車体姿勢の変化を減らす「乗る人すべてに快適な乗り心地」について紹介しており、新たに公開されたe-4ORCE ラジコンカーは「ドライバーの意のままの走り」「路面を問わない安心感」を体感できるものになっている。
e-4ORCEの制御をON/OFFしてタイムアタック
イベントではギャラリー内に用意された8の字状の特設コースで走行を実施。e-4ORCE ラジコンカーに設置されたカメラの映像を画面表示するドライビングシミュレーターのシートに座って操縦を行ない、数周の慣熟走行を経たあとに、最初はe-4ORCEの制御ON、続いてはe-4ORCEの制御OFFでそれぞれコースを1周。最後に制御のON/OFFで各1周のタイムアタックを実施して、車体の安定感や操作性などを体感できるプログラムとなっている。
コース路面は降雨や凍結でグリップ力の低下した滑りやすい低μ路という設定。ON/OFFの違いを体感しやすいよう、走行前にはスタッフから「アクセルは基本的に全開で」と指示されるが、とくにe-4ORCEがOFFの状態では強いアンダーステアが発生してコーナーを曲がり切れず、アクセルペダルを戻さなければ周囲の壁にぶつかってしまう状況だった。一方で制御ONではアクセルを全開にしたままステアリング操作に集中できて、説明されていなければ低μ路のコースを走っているように思えないほどだった。
また、コース周辺から見学していても、e-4ORCEが作動しているときはホイール内に設置されたLEDが青く発光。挙動を安定させる制御を行なっている場合は赤い光に変化する設定となっており、とくにステアリング操作を左右に切り返すコース中央部分では発光が細かく切り替わって、緻密な制御が行なわれていることを示していた。
コースには3個のゲートが設置されており、通過するたびスロットの回転が止まって絵柄が完成するとおいしいラーメンができあがるゲーム形式となっている。当初はゲート中央の路面に設定したポイントをセンサーがチェックして、e-4ORCE ラジコンカーがこのエリアを走行した場合に反応する仕組みを想定していたようだが、「誰にでも体感してもらえるe-4ORCEの性能」を運転に不慣れな人や子供たちにも楽しく味わってもらえるよう、最終的には完走するだけでゲームクリアとなる方向にシフトしている。