フォルクスワーゲン、新型「パサート GTE ヴァリアント」 バッテリ容量を30％増強したPHEVモデルは634万5000円から

EVだけでの航続可能距離が57kmに

　フォルクスワーゲン ジャパンは4月5日、2021年4月より導入している新型「パサート」シリーズに、新たなパワートレーンとしてPHEV（プラグインハイブリッド）システムを採用した新型「パサート GTE ヴァリアント」を発売した。価格は標準モデルが634万5000円、上位モデルの「アドバンス」が683万8000円。

　なお、半導体供給不足などの影響により、年内の供給量は約50台程度の見込みで、それ以降の受注分については、来年以降の納車になるとしている。

ボディサイズは4785×1830×1510mm（全長×全幅×全高）、ホイールベースは2790mm、車両重量は1770kg

　プラグインハイブリッドモデルの新型パサート GTE ヴァリアントは、パワートレーンに115kW（156PS）の1.4リッターTSIガソリンエンジンと、85kW（116PS）の電気モーターを組み合わせた独自のハイブリッドシステムを採用。

　また、先代モデルの9.9kWhから13.0kWhへとバッテリ容量を約30％増強したことにより、EVだけでの航続可能距離が57km（WLTPモード）とし、通勤や送迎、ショッピングなどの普段使いにおいてCO2を排出しないEV走行のみでの対応を可能とした。

搭載されている直列4気筒DOHC 1.4リッターターボエンジンは、最高出力115kW（156PS）/5000-6000rpm、最大トルク250Nm/1550-3500rpmを発生。また、搭載されるモーターの最高出力は85kW（116PS）、最大トルク330Nm

充電ポートはフロントグリルに配置されている

チャージ中のメーター表示

EV走行状態をモニタリングしてくれる

バッテリ残量をモニターで確認できる

エネルギーフローもチェック可能

　走行モードは先代モデル同様に、モーターのみで走行する「EVモード」、モーターとエンジンを効率よく使って走行する「ハイブリッドモード」、モーターとエンジンの両方のパワートレーンを使って力強く走行する「GTEモード」の3種類を設定。ハイブリッドモードでは、走行中に回生エネルギーからバッテリを充電することも可能としている。

　デザイン面では、ロゴマークの刷新や先代モデルと同じく、GTE専用のC字型LEDデイタイムランニングライトや、ブルーに塗装されたブレーキキャリパーを装備するなど、フォルクスワーゲンのeモビリティを象徴するモデルとなっている。

運転席まわり

シフトレバー横に走行モードの切り替えスイッチを配置

ゆったりと座れるリアシート

後席を倒さなくても大容量のラゲッジスペース

　装備面においても、ドライバーがあらかじめ設定した車速内において前走車との車間および走行レーンの維持をサポートしてくれる「トラベル アシスト」や、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載されたLEDを個別に制御することで、最適な配光を可能にした「IQ.LIGHT」など、最新の先進運転支援システムを全車標準装備とした。

　ボディカラーは「パイライトシルバーメタリック」「ディープブラックパールエフェクト」「マンガングレーメタリック」「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト（有償オプション）」の4色が設定されている。